左右ケーブルタイプの「E6 Motion」はaptX対応に

フィン付きで運動時にも高い装着感。Bang & Olufsenのスポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「E8 Motion」レビュー

海上 忍

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2019年07月08日


イヤホンほど現代日本人の生活に密着した音響機器はない。もちろん音楽を聴くことが最大の存在意義だが、エクササイズのよき伴侶としても、混雑した電車内での心理的空間の確保役としても、今や欠かせない存在だ。特にスマートフォンとの組み合わせによるシナジーは絶大で、いまどきのVODサービスやゲームはこのプラットフォーム抜きには語れない。

そこに「完全ワイヤレス」の波が到来した。音声を送り出すスマートフォンとの間はもちろん、左右ユニット間もケーブル無くワイヤレスでつなぐことで、すべてのケーブルを廃したイヤホンの登場だ。機動力に加えて快適性も向上するのだから、瞬く間に人気アイテムと化したことも肯ける。

しかし、一度左右分離独立環境に慣れると欲が出てしまう。より高い質感、より自然な装着感、より優れた音質。もう一段、二段上の体験をしてみたい、そんな意見が出るのも当然だ。

今回は、Bang & Olufsenから新たに登場した"スポーツ向け”の完全ワイヤレスイヤホン「Beoplay E8 Motion」をレビュー。そして、より音質に注力する方向けには、同じタイミングで登場する有線タイプの「Beoplay E6 Motion」も後半で紹介していこう。

Bang & Olufsen「Beoplay E8 Motion」

「Beoplay E6 Motion」

シリコン製フィンを新たに付属。さらにフィット感が増した「E8 Motion」

E8 Motionは、2017年に発売され好評を博した「Beoplay E8」の後継モデルとして今春登場した「Beoplay E8 2.0」を、アクティブな用途に向けてさらにブラッシュアップしたモデル。普段使いにはもちろん、激しい運動にも耐えられる“翼”を与えた。

「Beoplay E8 2.0」をよりアクティブに使える仕様にアップデート

新たに備えられた「シリコン製フィン」により、激しい動きにも耐えうる高い装着感を実現した

その翼とは、シリコン製フィンだ。さらに耳へのフィット感を高めることで、激しい運動でも脱落しにくくなったという。見たところ、小さな突起が外耳に軽く触れる構造が安定度向上の秘密らしい。E8 MotionとE8 2.0のユニット形状はやや異なるため、このシリコン製フィンをE8 2.0に装着することはできないとのこと。この点からも、E8 Motionではスポーツ向けにさまざまな工夫・検討が重ねられた様子がうかがえる。

E8 Motion本体には、イヤーフィンをしっかり固定するための突起が、本体上下に備えられている。このため、従来モデルE8/E8 2.0と形状は同じだが、イヤーフィンはMotion専用となる

カラーバリエーションはWhiteのみとなるが、それ以外はE8 2.0と同等。初代BeoPlay E8のテイストを生かしつつ、さまざまなアップデートが図られている。

バッテリー内蔵の充電ケースはワイヤレス給電規格「Qi」に対応、リスニングのみならずチャージまでもがケーブル不要となった。ジュエリーケースを思わせる佇まいもいい。外装に細かいシボが施された本牛革を、内側にはヘアライン仕上げのアルマイトプレートが施され、端正な雰囲気を醸し出す。細部に至るまで、Bang & Olufsenのこだわりが感じられる。

外装に細かいシボが施された本牛革を使用、上質な佇まいを演出する

内側にはヘアライン仕上げのアルマイトプレートを施す

イヤホンとしての基本設計は、ドライバーがφ5.7mmのダイナミック型。左右の接続にはNFMI(Near Field Magnetic Induction、人体に吸収されにくい10MHz帯で通信する近距離磁気誘導技術)を採用、音途切れの少なさは折り紙付きだ。対応コーデックはSBCにAACと、利用するスマートフォン/DAPを選ばない。左右ユニットはIP54の防塵防滴基準も満たしており、運動時の発汗はもちろん、突然の降雨にも安心だ。

イヤーフィンは突起部のサイズごとに3種類、イヤーチップは半透明+軸がオレンジ色のシリコンタイプが4サイズ、フォームタイプが1サイズ付属する

E8 Motionをランニングで試す。装着感、外音取り込み機能で実用性◎

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