屋外使用時でも明瞭なサウンド

B&OのBluetoothイヤホン「Beoplay E6」レビュー、洗練のデザインとスマートな装着感を愉しむ

生形三郎
2018年10月22日


バング&オルフセン(B&O)から、Bluetoothイヤホン「Beoplay E6」が発売された。本機は、同ブランド初のBluetoothイヤホン「Beoplay H5」をベースに、ユーザーの要望に応えたアップデートを実現するモデルだ。

布素材のシースで覆われたケーブルは軽量性が追求されるとともに、ハウジング部は水滴や汗にも耐える設計となっている。カラーはブラックとサンドの2色のほか、現在は2018年秋冬コレクションの限定カラーとしてダークプラムもラインナップされている(関連ニュース)。

都会的で洗練されたフォルムを持つ本機は、左右のイヤホンに埋め込まれたマグネットによって、不使用時には両側のイヤホンをくっつけてネックレスのように首掛けできる仕様となっている。同時に、マグネットを合わせると自動的に電源が切れるという、より実用的で使い易い配慮も備えている。

左右のイヤホンに埋め込まれたマグネットにより、くっつけてネックレスのように首掛けも可能。同時に電源も自動OFFとなる

H5からの改良点としては主に装着感の改善を施している。イヤーチップの変更や、ケーブルの重量が均等に分散させるためのデザイン変更などが行われ、さらにマイク付きリモコンのデザインも刷新。新たにスナップ式充電ケーブルによって、使用中の充電が可能になったことも大きなポイントだ。

H5では充電用のチャージングキューブに両イヤホンを接続することで充電を行っていたが、E6では本体のバッテリー部分に専用ケーブルを取り付けて充電が可能なので、バッテリーが無くなっても充電しながら使用できる。

ケーブルにはリモコンとバッテリー部を装備

付属クレードルに装着した様子。充電しながら使用することも可能だ

実機を手にしてまず実感するのは、やはりその優れたデザイン性だ。装着した際に、ファッションや髪型などを邪魔すること無く、さらにそれらが引き立つような良質なデザインを備えていることが何よりも素晴らしい。

先述のように、不使用時にはそのままネックレスのよう付けても携行できるので、普段は首から提げたままにしておいて、音楽を聴きたい時にだけ耳に装着するという使い方もできる。この点も、優れたデザインを持つ本機ならではの特権と言っても過言ではないだろう。

さらに、改良された装着感も良好だ。付属する4種類のイヤーフィンによって外耳の中でイヤホンを保持する形となるため、フィット感は高い。水滴や汗に耐える設計となっているハウジング部の仕様とあわせて、ジョギングやジムなどでの運動中にも使うことも可能だ。

4種類のイヤーフィンを用意

イヤーピースには低反発フォーム製も同梱する

ドライバーはφ6.4mmのダイナミック型が搭載され、Bluetoothバージョンは4.2、コーデックはSBC/AACに対応する。充電時間は約2時間、連続再生時間は最大5時間となる。

φ6.4mmのダイナミックドライバーを搭載。最大5時間の連続再生が可能だ

シリコンイヤーチップも4サイズに加えて、「Comply Sport」イヤーピースが1サイズ付属することも嬉しい。なお、操作は3つのボタンを備えたリモコンによって行なうが、電源のON/OFFやペアリング時にサイン音や音声ガイドが流れることはなく、全てがイヤホンハウジングに設けられたLEDによって状態表示される点もスマートだ。

早速試聴してみると、オールマイティに対応できるBeoplayならではのバランスの良さを持ちつつも、メリハリのある音を楽しめるサウンドが流れてくる。低域は重低域までカバーしながらも量感は控えてタイトに再生され、中高域も明瞭ながらディティールを描写し過ぎない。

メリハリある明瞭なサウンドながら、量感を出しすぎない絶妙なバランスの心地よい音質

ジャズのピアノトリオは、ブライトな表情が印象的だ。ピアノは流麗で滑らかなタッチを持ちながらも、少し明るめのサウンド。ドラムスも、シンバルやスネアドラムがほんのりと浮き立った煌めきを持つ。ウッドベースは、芯のある低域再現を持ちながらも、引き締められた音像で描かれ、余韻がブーミーになることがない。

エレクトロポップの再生では、リズムトラックのハイハットやスネアのヒットが明瞭で、ボーカルも明瞭感がある立体的な描写だ。エレクトリックベースやバスドラムは、タイトで締まったサウンドだ。

ポップスでもボーカルが明るい表情で前面に頭を出し、張りのある声を楽しませてくれる。バックのストリングスが明瞭かつ滑らかな質感を帯びており、伸びやかなサウンドが実に心地よく感じられる。

伸びやかながら引き締まった表現も。芯のある美しい音楽を鳴らす

クラシックソースは、生楽器の音色を煌びやかかつ滑らかな質感で饒舌に引き出す。ポップスのストリングス表現でも感じられたように、特に弦楽器が瑞々しく伸びやかなサウンドで描かれる様が美しい。ヴァイオリンやチェンバロなどの楽器も、輝かしくも決して硬い音にならないので、心地よく楽しむことが出来た。



サウンドは総じて、やや高域にバランスした心地良いトーンにまとめられており、カジュアルかつスマートに楽しむことが出来る音質と言えるだろう。その明瞭なサウンドは、屋外等で使用しても音楽の輪郭が薄れてしまうことがない。さらに、低域表現はしっかりと芯がありながら程良い量感のため、決して音楽が重たくなってしまうことがないのだ。

Beoplay E6は、イヤホンを纏った際のデザイン性を特に大切にしたい、それでいて重たくなり過ぎずスムーズな音質で音楽を楽しみたい方に、特にオススメしたいモデルだ。

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