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【特別企画】超ハイスペック&ハイCP

バランス重視どころじゃない! AVIOTが起こした新たな価格破壊の完全ワイヤレス「TE-D01g」レビュー

公開日 2019/07/04 06:00 野村ケンジ
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また、機能面の優位性はこれだけにとどまらない。防水性能についてはIPX7レベルを実現していて、ランニング&外出中の急な雨くらいはまったくといっていいほど平気だし、イヤホンを装着したままシャワーを浴びることすらできる。さらに、イヤホン本体の側面に配置されたボタンによって、曲操作/音量調整はもちろん、SiriやGoogleアシスタントを呼び出すことも可能だ。

イヤーピースは標準仕様とウレタンフォームの2種類を同梱。好みに応じて使いわけられる

そして、思った以上に扱いやすいのが小型軽量の専用ケースだ。サイズが45×43×31mm程とかなりコンパクトなので、収納場所を選ばない手軽さがある。また、蓋の開閉部分、イヤホンの固定部分の両方にマグネットが配置されているため、イヤホン本体がこぼれ落ちてしまったり、カバン内でバラバラになってしまうこともない。なかなか考え込まれた作りといっていい。ケースひとつを取っても、ずいぶんと考え込まれた製品作りとなっていて、そういった配慮はいちユーザーとしてありがたいかぎりだ。

充電ケースはコンパクト設計

イヤホンもさっと取り出しやすい

ここまでの機能性を盛り込んでいながら、8,000円台で入手できるというのだから素晴らしい。発売直後から売り切れが続出しているほうだが、そこまで人気が集まるのも理解できる。

絶妙なバランスで自然な音色のサウンドが楽しめる

さて、ここからは機能性やコストパフォーマンスの高さなどをいったん横に置き、純粋にサウンドクオリティをチェックしてみることした。

そのサウンドは、迫力と聴き心地の良さが巧みに両立された絶妙なバランスが特徴。特にJポップとの相性が抜群で、女性ボーカルは変にキンキンしない可愛らしい歌声を聴かせてくれる。グラフェンコート振動板採用のドライバーのなかには高域に強いクセを持つ製品もあるが、TE-D01gは至ってニュートラルな中高域を持ち合わせている。

また、基礎体力の部分である、強弱のメリハリや解像感の高さなどは充分なレベルが確保されているので、音場的な広がり感や音の定位感もしっかりしているし、エレキギターやキーボードの演奏がとても明瞭に感じられる。

一方で、低域は量感大きめ/音色柔らかめといった音色傾向だ。ベースやドラムの演奏は、キレよりも聴き心地が重視されているようにも感じられるが、フォーカス感はしっかりと確保されているのでグルーブが楽しめる。

Jポップ向き、といってもアコースティック楽器などと相性が悪いわけではない。チェロの演奏を聴くと、低域に豊かな付帯音を持つ印象的な音色を聴かせてくれるし、ピアノの演奏はやや倍音成分が弱く感じられるときがあるものの、タッチの明瞭な、それでいて響きのよいサウンドを楽しませてくれる。

洋楽ロック、アニソンと様々な楽曲を聴き込んでみたが、総じてニュートラルな、自然な音色のサウンドが楽しめる点にとても好感が持てた。

いずれにしろ、この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては、望外といえる音質であることに間違いはない。連続再生時間や専用ケースの使い勝手の良さなどもあわせて、とても魅力的な製品と断言しよう。特に、完全ワイヤレスイヤホン初心者には、最有力候補のひとつとして大いにオススメしたい。

(特別企画 協力:バリュートレード)

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