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【特別企画】日本初のQCC3026搭載モデル

今年最後の “本命” 完全ワイヤレス! AVIOT「TE-D01b」が最大81時間再生・音切れ(ほぼ)無し・高音質・ハイコスパで凄い

2018/12/29 折原一也
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2018年を振り返ると、イヤホン市場では “完全ワイヤレス” がトレンドを牽引する一年となった。昨年は“初物”として各社の新製品がもてはやされたが、今年は完全ワイヤレスも商品コンセプトや音質、そしてクオリティが問われた一年だった。

本物志向の高まった今現在、クラウドファンディングを経て発売を開始したAVIOT「TE-D01b」は、今年登場した完全ワイヤレスイヤホンのなかでも要注目のモデルだ。

AVIOT「TE-D01b」

僕自身、発売前のサンプルを試聴した段階で別次元のパフォーマンスとクオリティを体験し、VGP2019では “ワイヤレス大賞” (関連ニュース)と、ワイヤレスイヤホン最高の評価をすでに下しているが、製品が購入可能になったいま、改めて製品レビューをお届けしよう。

“QCC3026” 搭載による優れた接続安定性とモノとしての良質なデザインを両立

最初にスペック面からAVIOTの完全ワイヤレス「TE-D01b」が注目を集めた理由を振り返ると、米クアルコム社の最新チップ “QCC3026” を搭載した日本初の完全ワイヤレスイヤホンとなったことが大きいだろう。

QCC3026はチップの省エネ性能を向上し、ワイヤレス通信の安定性を向上させる。さらに、左右どちらかをマスターにする従来の方式から、新たに通信環境に応じて親機/子機を入れ替える仕組みも取り入れられた。Bluetotohのバージョンは5.0で、AACコーデックとaptXに対応している。

カラーは左からガンメタル、ネイビー、ブラックを用意。バッテリーケースも本体とカラーが統一される

もう一つの驚きが、イヤホン本体のみでなんと最大9時間のバッテリー駆動時間を確保していること。aptXでの再生時では若干短くなる場合もあるとのことだが、それでもこのスペックだけで、完全ワイヤレスイヤホンとしてケタ違いの性能だ。

サウンド面でも、グラフェンドライバーを採用したほか、日本人エキスパートによる “Japan Tuned” が施された高音質志向モデルとなる。最新テクノロジーを取り入れながら、イヤホンとしてのクオリティも追求しているというわけだ。

実機を手にとってみると、イヤホン本体はメタリック筐体で、表面の質感にもなかなか高級感がある。片側のサイズは約4.5gと、完全ワイヤレスイヤホンとしては中型サイズ。形状は外耳の内側に収まるタイプだが、耳へと固定するフィンなどは付属品していない。ただし、IPX7の防水には対応しているので、ピタリとフィットする人はスポーツ用途も可能だろう。イヤホンは左右ともAVIOTのロゴ部分がボタンになっており、操作上は親機・子機の区別なく使える。

付属イヤーチップはS/M/Lの標準3サイズに加えて、クラウドファンディング成功の成果としてSpinFit製イヤーチップもS/M/Lの3サイズ付属。普段から僕はMサイズのイヤーチップを装着しているが、TE-D01bのMサイズは若干小さめなので、今回のレビューは標準タイプのLサイズを選んだ。

標準イヤーチップ(上)に加え、SpinFit製のイヤーチップ(下)が付属する

また、“モノ” としての完成度を語る上で要チェックなのが、付属のバッテリーケースだ。つや消しの金属カバーによるボディ、スライドの開閉タイプと質感も上々。イヤホンの収納部分がマグネットになっていて、吸い付くように充電の接点に固定される。イヤホンは充電ケースで約8回の充電にも対応するので、最大81時間も持ち出せる計算だ。

充電状況はケースのランプ表示で知ることができる

持ち運び用のポーチも同梱される

ケースの質量は約85.5gとコンパクトとまでは呼べないが、小型のモバイルバッテリー程度と考えると、カバンに入れて持ち歩く分には問題ナシだ。

次ページ音途切れナシの安心感、サウンドクオリティにも満足

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