付属品にまで統一された美しい世界観も特長

高密度かつ華麗な音はこび。FOCAL「STELLIA」はハイエンド密閉型ヘッドホンの決定版だ!

岩井 喬

前のページ 1 2 3 次のページ

2019年06月28日
創業40年を迎えるフランスの一大スピーカーブランド「FOCAL」は、スピーカーユニットそのものから自社開発・製造を手掛ける、一貫生産が可能な世界的規模の企業だ。昨今はヘッドホン分野にも積極的に取り組んでおり、オープン型のフラッグシップモデル「UTOPIA」は、ピュアベリリウム板からM字成形した振動板を用いるオリジナルのドライバーユニットを搭載し、大きな反響を呼んだのも記憶に新しい。

このUTOPIAの下位機種として、ドライバーの振動板をアルミマグネシウム合金のM字成形とした「ELEAR」も用意。高級ヘッドホンの世界にもフォーカルの名を知らしめた。その後、ボビンレスボイスコルによるアルミマグネシウム合金製M字型ドライバーを採用した「CLEAR」、そしてハイエンドシリーズとしては初の密閉型モデル「ELEGIA」が誕生。価格帯やライフシーンに合わせ選択できる幅が広がる中、満を持して密閉型フラッグシップ「STELLIA」が登場したのである(関連ニュース)。

FOCAL密閉型ヘッドホン「STELLIA」¥330,000(税抜)

密閉型としてはFOCAL初のヘッドホン「Spirit One」シリーズが先行しているが、振動板から独自素材を用いるハイエンドシリーズにおいては、ELEGIAに続く第2弾となる。優れた音場表現とバランス良くヌケ鮮やかな同社オープン型モデルのサウンドに対し、ELEGIAは密閉型らしい音像の密度感と中低域の豊かさ、ウォームな余韻を生かしたマイルドな音色が持ち味であった。一方で前述のSpirit Oneはモニター系を意識した音作りであったが、ELEGIAにおいてはスピーカーリスニングも意識した耳馴染み良い傾向も踏まえたといえるだろう。

ハイエンドヘッドホンとしては第5弾モデル。右から二番目が密閉型ヘッドホンとして先に登場した「ELEGIA」

さて、STELLIAを手にとってまず目を引くのは、モカ/コニャックのブラウン系2色をバランス良く配置した落ち着いた装いだ。イヤーパッドやヘッドパッドに上質なフルグレインレザーを用いており、モカ/コニャックの2色のコントラストが映える。基本的なフォルムはELEAR/CLEAR/ELEGIAの延長線上にあり、エルゴノミクスに基づく設計を踏襲したアルミ製ヨークを採用。頭部にフィットする滑らかな曲線で構成されたフルグレインレザー・ヘッドバンドへの流れも上品にまとめられている。

モカ/コニャックとブラウン系カラーを組み合わせた、高品位で美しいデザインが特徴

ヘッドバンドには上質なフルグレインレザーを採用

イヤーパッドにはしっとりと肌に吸い付くような質感のフルグレインレザーを用い、20mm厚のメモリーフォームクッションとの相乗効果で高いフィット感を実現。本革であるフルグレインレザーは音の拡散効果があり、ドライバーのある内側には不要な音を吸収するクロスを用いることで、イヤーカップ内の残響を適度に抑えサウンドバランスを整えている。

メモリーフォームクッションをフルグレインレザーで包み、高いフィット感だけでなく、サウンドバランスを整える効果も実現している

ポータブル環境で試聴。聴き慣れた楽曲も、より熱量高くパワフルに再生

前のページ 1 2 3 次のページ

関連記事