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いままで使えなかった場所にも対応

より低い位置までカバー! フルテック「NCF Booster」新モデルの効果を引き出す

公開日 2019/05/22 06:00 山之内 正
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NCF Booster-Signal-Lの効果を聴く
RCAインターコネクト出力端子に使うと、立体感や空間の見通しが向上

マランツのネットワークCDプレーヤーND8006の、アナログ出力端子部へNCF Booster-Signal-Lを挿入。ここは位置が低くて従来のNCF Booster-Signalは使えなかった場所だ

ディスク再生とデータ再生を一台で担うマランツのネットワークCDプレーヤー「ND8006」を用意し、フルテックのNCF Booster-Signal-Lの有無による音の変化を聴き比べてみた。このプレーヤーは特にアナログライン出力端子の位置が低めなので、プラグのサイズによってはNCF Booster-Signalが使えないこともある。NCF Booster未使用時の再生音は、周波数バランスに誇張がなく、聴き疲れしにくい音調に好感を持つ。10万円前後の実売価格に見合う素直な再生音で、特にライブ収録のジャズや教会で収録したトリオ・ソナタなど、編成が小さめのアコースティックな録音をクリアに再現する。

アナログラインケーブルのRCAプラグをNCF Booster-Signal-Lに乗せた状態で同じ曲を再生すると、ピアノやヴィブラフォンなど、ほぼ全ての楽器の音像に3次元の立体感が出てくる。室内楽の録音では余韻が広がる空間の見通しが良くなり、空気の動きが見えるようなリアリティが感じられた。ヴォーカルのイメージからにじみが消え、ギターとドラムのアタックが揃うなど、わずかに残っていた曖昧さがほとんど気にならなくなったことも特筆しておきたい。

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