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「NCF Booster-Signal」

プロが使いたくなる理由は? フルテックのケーブルインシュレーターの活用術を専門店に聞いた<part1>

2019/01/11 季刊オーディオアクセサリー編集部
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オーディオ再生の音質向上には欠かせない、電源から信号経路までのさまざまなケーブル類のグレードアップ。しかしケーブルを交換しただけで、安心はできない。大きなクオリティアップ・ポイント、“ケーブルの環境整備”がまだ残されているからだ。

ケーブルは振動や静電気などさまざまな外乱要因を受け、音質的に悪影響を被っているのが実状だ。その対策としていま特に注目されているのが、製品の進化と充実が際立つ「ケーブルインシュレーター」である。その筆頭として、導入効果も高く評価されているのが、フルテックの「NCF Booster-Signal」である。海外を含め、すでに多くの実績を上げるこの「NCF Booster-Signal」にはどんな効果があるのか、そしてどう使いこなせば良いのか。本記事では、音のプロフェッショナルであるオーディオ専門店の視点と、実際に導入したユーザー達の率直な感想から、そのお薦め度を2回に分けて検証していく。


フルテックの「NCF Booster-Signal」は、ケーブル受け(クレイドル)部がフラット形状のケーブル/コネクターで、ケーブルインシュレーターの発展型といえる製品

NCF Booster-Signal とは?
ケーブルの環境を整えて本来の伝送性能を引き出す

フルテックが開発した「NCF Booster-Signal」(19,800円・税抜)とはどんな製品なのか。「ケーブル/コネクターホルダー」というジャンルの製品になり、弛みや垂れ下がり、また無用な力がかかりがちな各種オーディオケーブルとその端子周りを支えて安定させるとともに、振動や静電気による悪影響を取り去る効果を発揮し、クオリティアップを実現してくれるものだ。

静電気除去効果を持つ特殊素材NCF(ナノ・クリスタル・フォーミュラ)を採用するケーブル受け(クレイドル)部、そして強力な制振効果を発揮する「マルチマテリアルハイブリッド構造」など、音質改善のために吟味された素材と入念な構造、そして応用のできる巧みな作りを採用していることが、この製品ならではといえる大きな特徴となっている。

加えて「NCF Booster-Signal」は、従来のケーブルインシュレーターと比べて画期的な特徴を多く備えている。豊富なオプションが揃えられ、使う場所に合わせて連結支柱で高さを伸張できること。さらにオプションでホルダーを増やすなど発展・増強していくこともでき、段階的なステップアップも図ることができる。

また姉妹品として「NCF Booster」(32,800円・税抜)もあり、その違いはケーブル受け部が「NCF Booster-Signal」がフラット形状であるのに対し、「NCF Booster」は電源コネクターに対応させたカーブ形状で、こちらには重しとして上から押さえるトップクランプ(上部ウエイト)も付属されている。この「NCF Booster」と「NCF Booster-Signal」は共通仕様で、複合させた使い方ができるのも特徴だ。

フルテックの「NCF Booster」は、ケーブル受け(クレイドル)部が凹形状で、より電源ケーブルのプラグやコネクターに合致する

このように、単純にケーブルを支えるケーブルインシュレーターとは異なり、機能や効果、そして使い勝手などで、大きな進化を遂げた先端アイテムということができるだろう。「優れたケーブル」が機器の性能を引き出すための必須アイテムならば、「NCF Booster-Signal」はケーブル本来の性能を最大限に引き出すための環境を“置くだけで作ってくれる”たいへん便利なクオリティアップアイテムなのである。
「NCF Booster-Signal」の紹介記事はこちらへ

「NCF Booster-Signal」の効果は、すでに国内外のオーディオファイルからリピーター購入が相次いでいるほか、高音質レーベルとして知られるオランダの「TRPTK」の録音にも本格導入されている。ケーブルにまつわるさまざまな外乱要因を取り去ることでケーブルが持つ本来の伝送性能を取り戻し、埋もれてしまっていたソース元の微細な音の情報を伝達可能にするというのが、このアイテム導入による効果の総評といえるだろう。
「TRPTK」の情報はこちらへ

実際に「NCF Booster-Signal」を導入したユーザーの実例と感想、そして経験豊富な販売店の推薦ポイントをご紹介

次項では、たくさんの製品を知る“音のプロ”、オーディオ販売店の実例に見る「NCF Booster-Signal」の使いこなしと、ユーザーの導入事例と感想をご紹介する。

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