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スマート機能も強化で使いやすく

ハイセンスの液晶テレビがさらに進化! 4Kチューナー搭載「U7E」の“日本基準画質”をレビュー

公開日 2019/02/22 06:30 折原一也
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明るさと鮮やか方向に振った画質、「スポーツ」モードも搭載

それでは、実際に「55U7E」の画質もチェックしていこう。

「U7E」シリーズでは65型と55型をラインナップ。視聴は55型モデルで行った

まず、デフォルト設定である「あざやか」で地デジを見てみると、画面は明るく、まさに “鮮やか” 方向に振ったチューニング。トーンとしては色温度が高くブルーがかった色合いで、特にハイライト部のエンハンスをハッキリと出していく。煌々とした照明の部屋などで試したいセッティングだ。また「スタンダード」では同じ傾向ながら、派手さを落ち着かせつつ、赤色が蛍光的な発色となっている。

一方、鮮やかさ以外に着目して地デジを見ると、映像の精細感も一定レベルで出してくれるし、超解像の処理がしっかり働いているようで、人肌の質感、スーツの生地の質感も現れた。テロップのノイズ処理もキレイに処理するのは、さすがレグザエンジン NEO plusといったところ。

新4K衛星放送の番組も鑑賞したが、やはり画面全体の立体感、色情報の正確さも素晴らしく良い。映像モードは「自動」でチェックしたが、やはり明るい表現ではあるが、地デジほどの派手さは感じなかった。

続いて部屋の照明を落とした状態で、映画『グレイテスト・ショーマン』を4K/HDR映像で確認。チャプター1から見ていくと、スポットライトの光の眩しさの表現は液晶テレビとして十分過ぎる実力だ。煙がかった暗部からのコントラストは、液晶テレビの構造上、黒はやや浮くものの、その上で階調を表現。 “エッジライト型液晶” 機種として高水準な出来栄えといえる。

またシネマの画質で見ても、例えば登場人物の着ている衣装の赤の色は、鮮やかな発色を保っている。なお、これらはデフォルトの状態なので、自分で調整して追い込むことが可能だ。

各映像モードを基準として、色合いなどの項目を細かく調整することができる

もう一つ、U7Eシリーズらしい機能が「スポーツ」モードの搭載だ。ハイセンスは「2018 FIFA World Cup Russia」のオフィシャルスポンサーや、テニスの全豪オープンの舞台にもなったメルボルン・アリーナの命名権の取得、「Red Bull racing」のスポンサーシップと、スポーツへの取り組みで知られたブランドでもある。

55U7Eでの取り組みは「スポーツ」モード、そして個別に設定できる「倍速」モードのなかの処理として実装されている。実際に4K/25pのサッカー映像を見ながら効果のほぼをチェックしてみると、映像を滑らかにするというより、コマ飛びを防ぐための補間機能だ。ただし「倍速」モードで最も補間処理が強い「クリアスムーズ」は映像にブレが生じる所があったので、利用するなら一段落とした「スムーズ」設定の方が汎用性が高そうだ。実際にはこれに固定せず、最終的に視聴するコンテンツに応じて設定を切り替えた方がいいだろう。

「スポーツ」モードや「倍速」モードを好みに応じて使い分けできる

なお、他にも「ゲーム」モードも搭載していて、こちらは入力信号に対して低遅延を目指したモードとゲーマー向けだ。FPSや格闘ゲーム、スポーツゲームなど迫力ある大画面でのプレイをストレスレスに楽しめるはずだ。

サウンドについては、2ウェイの下向きスピーカーと背面にサブウーファー2基という構成。実際に音を聴くと、人の声や音空間の広がりも良く出ていてクリアネスも問題ナシ。サラウンド機能の「Hi-sound pro」やイコライザー機能の搭載と、4K液晶テレビの上位機種らしい機能が一通り揃っている。

A6800から順当に画質性能を大幅に引き上げつつ、65型で180,000円、55型で150,000円と相変わらず財布に優しいのがハイセンス流。ミドルスペック級の4K液晶テレビのなかで、ハイコスパの選択肢として注目モデルだ。

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