音質から機能まで集中検証

Lotooの新旗艦DAP「PAW Gold TOUCH」をレビュー。トップレベルの透明度と鮮明な音

佐々木喜洋

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2019年01月08日

■これぞバランス駆動という感じの圧倒的な音再現力

次に同じSolarisを用いて、4.4mm端子の同種類のケーブルに変えてバランス出力で聞いてみる。PAW Gold TOUCHは3.5mmでも芯に力強さを感じたが、4.4mmでは一層パワフルで迫力のある音に進化する。また3.5mmとは音の広がりがまったく異なり、3次元的に広がりを感じる。また細かな音がより明瞭に聴こえてくるようだ。音が厚みを持って豊かな音になり、まさにスピーカーのような音のSolarisが真価を発揮したかのように音が迫力を持って迫ってくる。ダイナミックイヤホンのAtlasでは、そのパワフルさに圧倒された。これぞバランス駆動という感じの圧倒的な音再現力だ。PAW Gold TOUCHではぜひ4.4mmを使用して聴いてみて欲しい。

CAMPFIRE AUDIOの「Atlas」との組み合わせではダイナミックなサウンドを聴かせてくれた

Bluetoothの受信機能を使うためには、設定で「Bluetooth DAC」を選ぶとペアリングモードになるので、iPhoneなどで「TOUCHxxx」という名前を選択する。その際に数値コードを確認するように聴いてくるが、無視して構わないようだ。

Bluetoothの受信機能ではSBCだけの接続となるが、これは素晴らしいので食わず嫌いしないで使って欲しい。もちろんSDカードに比べればやや薄口/軽口とはなるが、おそらく言われなければ、これがBluetoothの音とは分からないだろう。ここまで書いてきたようなPAW Gold TOUCHの美点は、Bluetoothでもよく分かる。明瞭感が高く、鮮烈な音だ。もちろんSolarisでの4.4mmバランス接続でもはっきりとその利点が分かる。

現状ではPAW GoldでTIDALやBandcampなど楽しむことはできないが、この機能を使えばストリーミングもiPhoneなどを経由して高音質で楽しむことができる。

PAW Gold TOUCHはイヤホンだけではなく、ヘッドホンでも十分な駆動力を持つ。ただし、ハイゲインにしたほうが良いだろう。据え置きヘッドホンアンプのような力強さでヘッドホンをぐいぐいと鳴らしていくのはなかなかに気持ちが良い。このパワフルな音はヘッドホンにも向いているように思う。

端的にまとめると、PAW Gold TOUCHは操作が俊敏で音質では透明感・鮮明さに秀でている。操作も音もきびきびとしている点がくせになってしまいそうだ。音質面では特に4.4mmバランス端子の使用をお勧めする。機能も豊富でユーザーのさまざまな期待に応えてくれるだろう。

(佐々木喜洋)

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