音質から機能まで集中検証
Lotooの新旗艦DAP「PAW Gold TOUCH」をレビュー。トップレベルの透明度と鮮明な音
佐々木喜洋
2019年01月08日
■受信機能にも対応したBluetooth、USB DACとしても高性能
LTOSに最適化されたIngenic X1000 ICによりBluetooth機能も充実している。PAW Gold TOUCHで再生した音楽をBluetoothイヤホンで聴くための送信機能(LDAC対応)のみならず、スマートホンでの再生をPAW Gold TOUCHで楽しむために受信機能も装備している。近年ではストリーミグ音源の重要性が増してきているが、PAW Gold TOUCHでは単体でストリーミングを受けることができなくても、スマートホンと組み合わせることでストリーミング音源を楽しむことができる。ただし受信時はLDACを使用することはできない。
この他にもPAW Gold TOUCHはUSB-DACとしても使用することができ、入力はPCM 768kHz、DSD 256(DoP)まで対応している。このときにバスパワー供給のオンオフも可能で、ポータブルでの使用にも配慮されている。
■独自のOSとは思えない完成度のタッチUI
ボディは航空機グレードのアルミニウム製で質感はかなり高く高級感がある。表面仕上げもていねいに感じられるのは、Lotooらしいところだろう。重さも311gとそれほど持ち出しに苦を感じるほどではない。サイドには物理キーがあり、トップには初代PAW Gold同様のガード付ボリュームノブがついている。なお設定によってボリュームを回す方向と音量の大小を指定することができる。
音源はフルサイズのSDカードに格納する方式であり、UHS-II対応で最大2TBまでのカードに対応しているということだ。
PAW Gold TOUCHで驚かされるのはやはり電源を立ち上げた時だろう。宣伝通りの立ち上がりの速さはまさに瞬時と言っても良いくらいだ。この素早さは操作を始めても引き続いて実感ができる。画面やメニューの遷移やボタンの反応などすべてにわたって反応が良く気持ちが良い。さらにテストのために3000曲の入ったSDカードを使ったが、それも数秒で読み込むことができる。
タッチUIは独自OSとは思えないほどよくできていて操作もスムーズだ。Androidのように上から引き出す補助メニューもある。
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