【特別企画】複数ケーブルの違いをチェック

電源ケーブルで “画質” も大きく変わる! 「オカルトじゃない変化ぶり」をサエクのケーブルで検証

鴻池 賢三

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2018年12月28日
ケーブル交換で画質や音質が変わるというのは、オーディオ/ビジュアルファンの間において、ごく当たり前の認識である。いっぽう、広く一般においては「オカルト」と呼ばれるようなこともあり、そうした意見も頷ける部分がある。

電源ケーブルの交換で画質はどこまで向上させられるのか。サエクの電源ケーブルを組み合わせ、鴻池賢三氏が集中テストした

価値観は人それぞれで、感じる「差」の度合とコストの関係は、当人にしか判断できないし、それを他人がとやかく言うのも筋違い。それが趣味と言うものだろう。とはいえ筆者は長年オーディオ/ビジュアル業界に身を置く専門家、言い換えるとエバンジェリストの一人であり、「オカルト」と呼ぶ人達にも理解してもらえるよう最善を尽くしたいところだ。

そこで今回は「電源ケーブル」に注目。オーディオケーブル界で長年の実績を誇り、VGP受賞歴も多数のSAECブランド「PL-8000」「PL-7000」、プロ向け機材のノウハウを活かした製品づくりを行っているLIGHT HOUSEブランドの「P-100」の3点を、UHD BD再生専用機として卓越したクオリティーを誇る「DP-UB9000」と組み合わせた。

サエクコマースが取り扱う3種の電源ケーブルと、いま旬のUHDBDプレーヤーで画質チェックを行った

できるだけ多くの人々に「なるほど」と理解頂けるよう、“それらしい”科学的根拠や推察も交えつつ視聴結果をレポートする。

デジタルケーブルの交換は、映像のどこに影響する?

アナログオーディオ、例えばスピーカーケーブルやインターコネクトケーブルを交換すると、音質は確実に変化する。これは、音声情報がそのまま電気の波として伝送されるため、導線の抵抗や周波数特性、振動や磁気および電気的ノイズなどがダイレクトに影響し、波形を観測すれば乱れとして視認できるケースも少なくない。科学的かつ定量的に証明できるエリアである。

いっぽう、デジタルドメインでは話がやや複雑になる。デジタルの世界は突き詰めると「0と1」であり、伝送経路がどうであれ、「0」と「1」さえ正しく伝われば「劣化無し」と考える世界。例えば、遠くはるばる地球の裏側からインターネット経由でやって来たテキスト情報も“文字化け”しなければ劣化無しと言える。

そう、デジタルは「0」と「1」、イメージ的には白黒がはっきりしているのでノイズに強いのだ。厳密にはエラーを想定した再送やエラー補償などの仕組みにも支えられているが、アナログに比べると極めて安定的な伝送や保存を実現できる点で優れている。

この「劣化無し」のデジタル、実際の映像や音質に影響を与えるのはなぜか? それは、デジタル映像あるいはオーディオ機器といえども、どこかにアナログな部分が残っているためだ。

「デジタル機器のケーブルを変えて画質が変わる」理屈を考察する

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