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【特別企画】カジュアルに4K大画面を実現

14万円切り! いま最も手頃な4K/HDRプロジェクター、ViewSonic「PX727-4K」レビュー

2018/12/14 山本 敦
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ViewSonic(ビューソニック)の14万円を切るお手頃価格の4K/HDRプロジェクター「PX727-4K」が、発売以来好調だ。今回は4Kコンテンツも視聴しながら、その実力に様々な角度から迫ってみたい。

「PX727-4K」

価格はエントリーだが豊富な機能を装備

20万円を切れば、いわゆるエントリークラスの4K/HDRプロジェクターと言って良いと思うが、ViewSonicのPX727-4Kは、実売価格が139,800円という意欲的な価格に挑戦したモデルだ。

昨年に創立30周年を迎えたアメリカのブランドViewSonicは、もともとエンターテインメントからゲーミング、PC用の液晶ディスプレイを主力に展開する映像機器のエキスパートである。4K/HDRプロジェクターのラインナップには本機のほかにも、販路を限定した3,500ルーメンの高輝度モデルである「PX747-4K」がある。

中核モデルのPX727-4Kは、エントリークラスながら豊富な機能を搭載した、ホームシアターで4Kの映画やアニメを家族と集まって観たり、フルHD画質のテレビ番組やゲームを大画面で気軽に楽しむ際にも最適なプロジェクターだ。

動画の切れ味とコントラスト感の表現に長けているとされるDLP方式を採用。0.47インチの単板DMDデバイスに、1回転で2フレームのRGB色を再現することによって色彩の分解能を高めたRGBRGBカラーホイールを組み合わせている。

BT.709の色域は96%をカバーし、もちろんUltra HD Blu-rayや4K放送が採用するBT.2020規格の広色域対応にも抜かりはない。4Kの高精細な映像表示はテキサスインスツルメンツが開発した「XPR UHDテクノロジー」がベースだ。いわゆる画素ずらしによって830万画素を投写し、全米民生技術協会(CTA)が定める4K再生を実現している。

RGBRGBカラーホイールの採用で色再現性を高めている

映像プロセッサーには超解像エンジンを組み込むことで高精細な表示を可能にした。ピクチャーモードにはプリセットメニューのほか、ユーザーが決めた任意の設定値を2件まで保存できる。

「ピクチャー」メニューから映像モードの調整が行える

ピクチャーメニューを掘り下げて詳細設定に入ると、「3Dカラーマネジメント」の項目からは色相にゲイン、彩度が微調整できる。また「MoviePro」の設定項目の中にも色の濃さや階調感を整えるためのカラーエンハンスメント機能があり、スキントーン機能を駆使すれば人肌を自然なカラーバランスに整えられる。

映像の詳細設定ではガンマや色温度の設定のほか、「MoviePro」メニュー」からカラーエンハンスやスキントーン、超解像などより深い調整が可能だ

ViewSonic独自の「SuperColorテクノロジー」は映像の明暗にかかわらず彩度の高い色彩表現を可能にするための技術だ。多くのDLPプロジェクターが搭載する色再現を高めるための「ブリリアントカラー機能」は本機にも搭載されている。

PX727-4Kの輝度性能は2,200ルーメン。部屋の明るさを少し落としたリビングなら、昼間でもくっきりとした映像を家族皆で楽しめるだろう。プロジェクター本体の縦横サイズはA4より少し大きいぐらいで、高さも約13.5cmと置き場所を取らない。上下台形補正や前脚の高さ調節ができるので設置に不自由を感じることはないと思う。レンズの光学ズームは1.2倍。100インチは約3.25m〜3.90mの投写距離が推奨されている。カジュアルな使い方に向いていそうだ。

外形寸法は332W×121H×261Dmmとコンパクト

ズームとピント調節は天面のレバーから調整できる

操作ボタンは天面に、接続端子は背面にそれぞれまとめて配置した。HDMI端子は2系統あり、そのうちHDMI1がHDCP2.2の著作権保護に対応する。また電源の供給が必要なスティック端末のために、隣には5V/1.5AのUSB電源出力も備えている。

背面に端子部を備える。HDMIは2系統で、スティック端末などの電源供給に使用できるUSB端子も搭載

縦方向での台形補正機能も備えている

次ページ画も音も1台で、4K大画面を堪能!

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