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<山本敦のAV進化論 第169回>

ソニー「第4の完全ワイヤレスイヤホン」は“水陸両用+プレーヤー内蔵”! キャラ立ちバツグン「WF-SP900」を試す

公開日 2018/11/08 06:00 山本 敦
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完全ワイヤレスイヤホンに注目が集まり、国内外の様々なブランドが新製品を発表するなか、ソニーがブランドとして4機種目となる完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」を発売した。

高い防水性能とオーディオプレーヤー機能を内蔵する、キャラの立ったイヤホンだが、その基本的な使い勝手をチェックしてみた。

ソニーが発売する4機種目の完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」

ソニーは今年4月、本機とよく似たデザインの完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP700N」を発売している。WF-SP700Nに搭載されているアクティブノイズキャンセリング機能は、WF-SP900は非対応。一方で最近の高級Bluetoothヘッドホンに必携の機能となりつつある「外音取り込み(アンビエントサウンドモード)」はどちらにも搭載されている。

防水防塵性能は、WF-SP900の方が高度で、IP65/IP68相当。WF-SP700NはIPX4相当となる。左右間の接続性能はNFMIを採用している分、WF-SP900の方が安定しているであろうと期待できる。さらにWF-SP900には4GBの音楽ファイル用ストレージが搭載されており、単体で音楽プレーヤーとしても機能する。

本体のデザインも、よく見るとWF-SP900の方が縦長でスリムだ。質量は、ノイズキャンセリング機能が省かれたからかどうかはわからないが、WF-SP700Nより0.3gほど軽い。連続音楽再生はどちらのモデルも約3時間なので、バッテリーの仕様は大きくは変わっていないと考えられる。WF-SP900はBluetoothをオフにし、内蔵プレーヤーの音楽再生に切り替えると、連続音楽再生が約6時間になる。ケースの充電にはUSB Type-Cケーブルを使う。

充電器を兼ねた専用ケースがWF-SP700Nのものより大きくなっているのは、バッテリーを大きくして、ケースで充電できる回数を1回分増やしたことも関係しているようだ。

ケースのサイズはバッテリーの大容量化やファイル転送機能が加わったためSP700Nのものよりも大きくなっている

ケースの中にイヤホンが心地よく収まる。Bluetooth機能をオンにして、外音取り込み機能はオフの状態で最大約3時間のリスニングが可能。プレーヤーモードは約6時間。ケースで最大3回充電ができる

またイヤホンに音楽ファイルを転送する際、いったんケースをPCにつないでWindowsの場合は「Music Center for PC」、Macの場合は「Contents Transfer」アプリを使うのだが、それに必要なプラットフォームもケースの中に組み込まれているため、このサイズ感が必要なのだろう。

ケースに入れた状態でNFCによるペアリングが可能

Windowsは「Music Center for PC」アプリで楽曲転送が行える

なお本体にオーディオプレーヤー機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンには、ほかにもサムスンが発売している「Gear IconX」がある。Gear IconXはAndroidでしかフル機能が使えないという弱点があるが、音楽ファイル転送がAndroidスマホから行えるのは便利だ。1ファイルごとであればBluetooth接続でも可能。PCで転送する場合はWin/Macの両OSと互換性を確保している。WF-SP900の場合、「Contents Transfer」より使い勝手に勝る「Music Center for PC」アプリのMac対応や、スマホからの直接転送が今後の課題だろう。

次に装着感だが、外耳のくぼみにフィットさせるスタビライザー形状の「アークサポーター」がS/M/Lの3サイズ付属する。WF-SP700NはMとLだけだったので、選べるサイズがひとつ増えた。イヤホンの装着感はWF-SP700Nと同じく、期待を超えてしっかりとしたフィット感が得られる。頭を相当激しく動かしてもびくともしない。

イヤホンを装着してみた。頭を激しく振っても取れない・落ちない

スタビライザーには「S」が新しく加わって3種類になった

WF-SP900は泳ぎながら使える、異色の “水陸両用” 完全ワイヤレスイヤホンだ。申し訳ないことに筆者は水泳が苦手なので今回は試せていないのだが、泳ぎながら水圧を受けるとイヤホンが耳から外れてしまうこともあるだろう。そこで泳ぐときに安心できるよう、左右のイヤホンどうしを結線できるリーシュコードが付属品としてパッケージに同梱されている。

イヤホンにリーシュコードを取り付けておくと、スイミングしながらの音楽再生も安心だ

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