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HEOS機能も搭載

デノン「AVR-X1500H」レビュー。先進機能をフルカバー、音質◎のスタンダードAVアンプ

公開日 2018/06/28 08:30 鴻池賢三
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マルチchでは壮大なスケールや濃密な空気感を再現。アンプの素性の良さが光る

マルチチャンネルは、サラウンドバックを擁する7.1ch環境で確認。まずは音楽BD『HANS ZIMMER Live in Prague』から「Gladiator」を。音が出た瞬間に、アンプとしての質の良さを直感させられる。大編成のオーケストラでも音詰まりがなく開放感が心地良い。透明感が高く謡うかのようなバイオリンや抜けの良いトロンボーンをはじめ、全ての楽器が音量を上げても安定感があり、ゴージャスさ、映画映像を想起させる壮大なスケール感に安心して浸れる。

続いてブルーレイディスクを用いてサラウンド再生の音質をチェックした

空間表現は、スピーカーから外側の広がりに注目。S/Nが良く微少音の再現に優れ、余韻も長く正確に再生できるお陰か、ホールの広さや雰囲気がリアルに感じ取れる。7.1chの高音質収録ソフトを、良質な7.1chシステムで再生すると、その良さは増幅して感じられるもの。サラウンドバックは主に余韻を担って空間を提示する役割を担うが、それらも手抜きなく、包み込む様な空気感を濃く再現する。位相やセパレーションなど、アンプの素性の良さに加え、均質さが高水準で保たれているお陰だろう。

映画BD『ラ・ラ・ランド』は、「Another Day of Sun」を視聴。明るくノリが良く人気のシーンだが、ソースはややレンジが狭いようで、気持ち良く聴くにはアンプを選ぶ。その点本機では、S/Nが良く静寂の表現も可能で、リズムが浮き上がり、心躍らされる。控えめのボーカルも、S/Nの良さで埋もれさせてしまうことなく、存在感を示して歌い上げるような変化もダイナミックに感じ取れた。

充実した機能と高音質。突出したコストパフォーマンスを誇る

HEOSテクノロジーと一括りに呼んでしまうと分かり難いが、ネットワークプレーヤーとしての使い勝手は上々で、ハイレゾ対応やストリーミングサービスにも対応し、これだけでも充分な価値がある。さらに、ユーザーが希望すれば実用的なマルチルームシステムにも発展させることができ、将来性を考えればプラスだ。

もちろん、7chのアンプを内蔵し、HDMI接続やシアター関係のデコードも充実。肝心の音質も、デノンのノウハウを活かしつつ、ハイレゾ時代に相応しい高解像度で低域を強調しないチューニングなど、トレンドをしっかり把握。これだけ機能も性能も盛りだくさんで、スマートフォン1台分にも満たない価格を考えると、コストパフォーマンスの高さは“異常”と言えるレベル。

ホームシアターだけでなくネットワークオーディオ入門者、数年前の中級AVアンプから各種最新フォーマット&機能を求めて買い替えるマニアまで幅広くおすすめしたい良品だ。

(鴻池賢三)

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