単体動作、手軽で「被りたくなるVR」

「Oculus Go」の衝撃! 23,800円のヘッドセットがVRの世界を変えてしまいそうだ

編集部:風間雄介

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2018年05月23日
VRヘッドセットに、驚くべき可能性を秘めた新星「Oculus Go」が現れた。使っていくほどに、そのすごさに感嘆させられた。

何がすごいのか。一言で言うと「被りたくなる」VRヘッドセットなのだ。記者はメガネユーザーで、しかもVR酔いしやすい。今回の取材でも、激しく動き回るコンテンツを見ると、少し気分が悪くなることもあった。

それにも関わらず、しばらくして回復すると「もう一回被ってみようかな」と、またVRの世界へ没入する。こういったことを何度も繰り返した。自分としては珍しいことに、それがまだ続いている。

「Oculus Go」を装着! 価格はストレージ32GBのモデルが23,800円(配送料込み)、64GBのモデルが29,800円

装着したところを横から見るとこんな感じ。一見これまでのヘッドセットと同じようだが、スマホが入っておらず、ケーブルも出ていない

なぜか。スタンドアローンで動作するデバイスのため、圧倒的に「被るハードル」が低いのだ。

スタンドアローンとは、単体で動作する、という意味だ。これまでのほとんどのVRヘッドセットは、PCと接続したり、ゲーム機と接続したり、スマホを表示ディスプレイとして使ったりなど、ヘッドセット以外に、何か「ほかの機器」が必要だった。

なぜほかの機器が必要かというと、VRコンテンツを表示するには、高い処理能力が必要だからだ。ヘッドセット内蔵のモーションセンサー、傾きセンサーなど各種センサーの情報をもとに、リアルタイムで映像をレンダリングし、高精細なディスプレイに表示する。それには高い処理性能が求められる。わずかでも自分の動きと映像に遅延があると、それも「VR酔い」につながる。

だが、この数年のプロセッサーの進化、ノウハウの蓄積などにより、いよいよVRのスタンドアローン化が、しかも手頃な価格帯で可能になった。その嚆矢が「Lenovo Mirage Solo」で、それとほぼ同時期に登場したのが、今回紹介する「Oculus Go」ということになる。

ちなみにOculus Goに搭載されているプロセッサーはSnapdragon 821だ。またヘッドセットの製造は中国のスマホメーカー、シャオミと協力して行っている。

厳密にスペックや機能を見比べると、Lenovo Mirage Soloの方が良いが、Oculus Goには明確なアドバンテージがある。それは「23,800円から」というプライスタグだ。Lenovo Mirage Soloは約55,000円で、購入には少し勇気が必要だ。それに対して、2万円ちょっとのOculus Goは、より気軽に購入できる。

なお、Oculus Goに搭載されたディスプレイは5.5インチ、2,560×1,440(WQHD)のものだ。画素密度で言うと538ppiで、これはOculus Riftよりも高密度。いかにコストパフォーマンスが高いかがお分かり頂けるだろう。

Oculus Goの外観や装着感などをチェック!

Oculus Goの外観は非常にシンプルだ。使われている色はライトグレー一色で、端子やボタン類などもミニマルなデザイン。ここまで極端にシンプルだと、スタイリッシュさを飛び越えて「地味」と言いたくなってくる。ステッカーなどを貼ってチューンしても良いかもしれない。プラスチックの質感は高くないが、価格を考えたらそれなりだろうか。

ライトグレーで統一されたシンプルなデザインだ

さて、顔に直接当たるパッド部分は着脱式で、交換することも可能だ。装着するとすぐに、蒸れが少なく通気性の良い素材が使われていることに気づく。蒸れや熱のこもりによる不快感はあまりない。昔のVRヘッドセットのパッドはすぐボロボロになったり、通気性があまりないスポンジ状のものを使っていたことを思い返すと、隔世の感がある。

顔に当たるパッド類やレンズ周りのアタッチ部を外したところ

すべて装着した状態。額や顔に当たる部分の素材はクッション性が高く、通気性も良好だ

頭部に固定する左右のバンド、そして頭の上のバンドは、ベルクロで調整するタイプ。慣れたら手探りで調整できるようになる。また左右のバンドを支持している部分が回転するので、本体を着けたり外したりしやすい。これも「被る」ハードルを下げることに寄与している。

左右と上のバンドはベルクロで固定する

バンドをホールドする部分は回転する。このため着脱しやすい

スピーカー内蔵でさらに下がる「被るハードル」

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