海上忍のラズパイ・オーディオ通信(42)

最新ラズパイ「Raspberry Pi 3 Model B+」はココが違う!従来モデルからの進化点を検証

海上 忍

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2018年03月27日
新しいラズパイ「Raspberry Pi 3 Model B+」はここが変わった

Raspberry Piの最新モデル「Raspberry Pi 3 Model B+」(以下、ラズパイ3+)が発売された。何が変わって何が変わらないのか、従来の周辺機器はそのまま使えるのか。早速、検証してみることにした。

ラズパイ3+の発表は3月14日に行われた。日付から分かる通り、Pi Day(円周率の日)とRaspberry Piの「Pi」を掛けた日を狙ったもので、「なかなかやるな…」といったところ。Raspberry Pi財団と繋がりの深いPimoroniなどのWEBサイトでは、即日ラズパイ3+の出荷をスタートしており、筆者もすぐに注文を入れた。

「Raspberry Pi 3 Model B」と「Raspberry Pi 3 Model B+」のパッケージ

パッケージを開けると……帯電防止袋が省略されていた

さて、実際のラズパイ3+だが、基本性能に目を見張るほどの変化はない。CPUのクロックは200MHzアップの1.4GHzとなったが、ラズパイ3とリビジョン違いの64bit 4コア/ARM Cortex-A53ベースBCM2837B0だ(パッケージはプラスチックから金属に変更されている)。

メモリも1GB LPDDR2 SDRAMと変わらず、4基あるUSBポートも2.0対応のまま。推奨される電源も5V/2.5A以上と変化はない。価格も据え置かれ、35米ドルというホビー感覚で購入できる水準だ。

Raspberry Pi 3 Model B+(右)とRaspberry Pi 3 Model B(左)の比較。部品点数の削減は一目瞭然だ

大きく変わったのは、ネットワーク関連機能だ。無線LAN/BluetoothチップもBCM43455からCypress CYW43455に置き換えられ、デュアルバンド802.11ac(5GHz帯)を利用できるようになった。有線LANについては、EthenetとUSBがバスを共有する構造に変化はないものの、USB-LANチップが最大100MbpsのLAN9514から最大1GHzのLAN7515に置き換わった(比較表はこちら)。BCM2837B0内部のインターフェイス仕様によりスループットは最大300Mbpsとなるが、有線LANが大幅にスピードアップすることは間違いない。

Power over Ethernet(PoE)に対応したことも大きな進化だ。今後発売予定の拡張ボード(PoE HAT)が必要になるが、有線LANケーブルでラズパイ3+に電源を供給できるようになる。コンセントの無い場所に設置する防犯カメラはともかく、オーディオ用途においてPoEが必要かは疑問だが(電源とデータ信号のケーブルは分離するべき)、ラズパイ3+の可能性を広げることは確かだろう。

「USBブート」のデフォルト対応も可能に

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