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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第203回】田村ゆかりさん誕生日ライブ直前企画!ゆかりん楽曲の魅力を引き出す “5,000+円” イヤホン

公開日 2018/02/23 09:30 高橋 敦
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Focal「SPARK」で『Hello Again』のブレスとドライブを堪能!

『Hello Again』はFCイベント2017にて初披露、その後ANiUTaにて先行配信され、そして文化放送「田村ゆかりの乙女心症候群」初代オープニング曲にもなった、記念すべき楽曲。

2017年にリリースされた楽曲。2015年4月リリースの26thシングル「好きだって言えなくて」以来およそ2年2カ月ぶりの新曲だ!

内外から「いかにも“ゆかりん”」と認識されやすいであろう明快なサウンド、『Hello Again』というタイトルやその歌詞で復活を伝えられたことで安心したファンも少なからずだろう。

そのサウンドのタイプは、ゆかりん限定ではなく一般的に言っても「王道」なアップテンポのポップス、バンドサウンドをベースにシンセでの装飾が施されたバックトラックだ。

その上でアレンジでもミックスでも、主役として前に出るのは、もちろんゆかりさんのボーカルだが、他のパートもただ控えめにまとめられているわけではない。各パートが主張はしすぎず、しかしそれぞれがそれぞれのポジションやタイミングで活躍することで、主役のボーカルをさらに映えさせている。

なので、それを再生するイヤホンとしては、アレンジやミックスの時点での、その絶妙のバランスを崩さず素直に再生することがまずは大切。とはいえ、今回ピックアップしたモデルはどれもその点はクリアしているので、そこにプラスアルファのポイントも…と考えた上で、今回はこのモデルはベストセレクトとしてみた。

フォーカルの頭文字「F」の部分がメッシュになっていて、音響チューニング用空気孔のカバーになっている

Focal「SPARK」は全体のバランスが十分に適正な上でさらに、持ち味として高音域にほど良い湿度感、しっとりとした雰囲気があり、そして中低域にどっしりと落ち着いた重み厚みがある。

高音域の湿度感は、ゆかりさんに限らず多くの女性ボーカルとの相性の良さをもたらしてくれる特質だ。声のサ行などが耳に刺さってくる感じが強くなく、聴き疲れない。

しかし、ただ刺さらなければ良いというものでもない。「高音域の再現性が甘くて音がぼやけているから刺さらない」なんてイヤホンだと、例えば歌の合間のブレス、息継ぎのニュアンスなどがさっぱり伝わってこなくなってしまうのだ。そしてそれが伝わってくる・こないによって、歌のニュアンスまで変わってしまう。

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