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【PR】野村ケンジが音質傾向をチェック

イヤホンを“高音質に”ワイヤレス化。JVCの“K2”搭載Bluetoothレシーバー「SU-ARX01BT」実力チェック!

公開日 2017/11/27 11:35 野村ケンジ
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一方、ヴァイオリンはボーイングが強めで、いつもよりメリハリの良い演奏となる。K2をオフにすると抑揚表現がやや平坦になり音の広がり感も狭くなるが、イヤホン自体の音質傾向が自然なため、屋外、特に電車の中などでBGMとして聴くにはこちらも悪くない。

それにしても、K2をオンにすると、ワイヤレスであることを忘れてしまうくらい、フォーカスのしっかりした、同時に十分な解像感を確保したサウンドを持ち合わせているのは素晴らしい。「SOLIDEGE 02 inner」の実力を、充分に引き出してくれている。

上位機「SOLIDEGE 01 inner」との組み合わせでもノズルを交換した際の音色的な変化もしっかり伝わってくるし、「SOLIDEGE 02 inner」に対してさらにスムーズとなった抑揚表現のきめ細やかさも感じられる。Bluetoothレシーバーにしてこの実力の高さは、まさに驚きといえる。なお「SOLIDEGE 01 inner」はかなりポテンシャルの高いモデルなので、有線接続&ポータブルアンプとの組み合わせなどで実力をフルに引き出した状態でもぜひ試してみてほしい。

■「Bluetoothは音が悪いというイメージを払拭できる秀逸な製品」

WOODシリーズ・イヤホンとの相性もなかなかだった。「WOOD 01 inner」を聴くと、ニュートラルな音色で、かつ艶やかさの乗った魅力的な女性ヴォーカルが堪能できる。ヴァイオリンもどこか優しさを感じる響きだし、ピアノは煌びやかさを持ち合わせた、印象的な演奏に感じられる。

装着イメージ

もともと「WOOD 01 inner」はたっぷりとした量感の低域を持っており、「SU-ARX01BT」のK2をオンにすると、さらにそれがふくよかになる傾向がある。こういった特徴もあって、クラシック系との相性は抜群となる。一方、Jポップやハードロックなどの音楽ジャンルではここまでの低域に量感は必要ないだろうから、そういった音楽ジャンルの場合はK2をオフにするのも選択肢のひとつだろう。

逆に、Jポップやロック系をメインに聴く人には、「WOOD 02 inner」との組み合わせがオススメだ。こちら、「WOOD 01 inner」に対してほんの少し解像感が劣るものの、低域のフォーカス感が高く、グルーブ感の良さが重要なロックやジャズなどと相性が良い傾向がある。

「WOOD 02 inner」のベースの音色はよく締まっていて心地よく、スネアの音も弾むようなリズミカルさを感じる。それでいて、歌声はWOODシリーズならではの艶やかさを持ち合わせているのだから素晴らしい。さらに、「SU-ARX01BT」との組み合わせでは、ハイレゾDAPとの有線接続時と比較しても、それほどにクオリティ差を意識させない感じないため、「SOLIDEGE 02 inner」に次ぐ相性の良い組み合わせとしてオススメしたい。

WOOD innerとの組み合わせ

このように「SU-ARX01BT」は、上級イヤホンであるSOLIDEGEシリーズ、WOODシリーズの魅力をしっかり引き出してくれる、実力の高い製品だと確認できた。Bluetoothイコール音が悪いというイメージを払拭することができる、秀逸な製品だと断言しよう。

(協力:JVCケンウッド)

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