【特別企画】ケン・ボール氏のインタビューも

6万円台で買える優秀機、Campfire Audio「POLARIS」レビュー。「ハイブリッドっぽくない」ハイブリッド

高橋 敦

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2017年11月17日
ハイブリッドらしからぬ一体感を実現、Campfire Audio「POLARIS」

ポータブルオーディオに「リケーブル」という考えが生まれたその初期から現在まで、ハイクオリティなハンドメイドリケーブル、そしてポータブルアンプといったアイテムで高い評価を受けているブランド、“ALO audio”。彼らがそのケーブルにもマッチする、彼ら自身が欲しいと思えるイヤホンを作り出すことを決意し立ち上げたブランドが“Campfire Audio”だ。設立は2015年の冬であるが、当初から積極的、挑戦的に、多くの個性的なモデルを展開し、イヤホンファンにはすでに馴染み深いブランドとなっている。

その彼らから届けられた新作が、今回紹介する「POLARIS」だ(関連ニュース)。ドライバーはダイナミック1基+BA1基、数の上ではシンプルなハイブリッド構成である。しかしシンプルなのは「数の上では」の話。そのシンプルなドライバー構成から彼らの求める音を引き出すために、いくつかの独自の技術/構造が投入されており、その内部の造りはシンプルの一言では表現できない。

Campfire Audio「POLARIS」

今回、秋のヘッドフォン祭のタイミングで来日した同社代表Ken Ball(ケン・ボール)氏と副社長Caleb Rosenau(ケイレブ・ロズナウ)氏にお話を伺う機会をいただけたので、この新モデル「POLARIS」について詳しく聞かせていただいた。

同社代表Ken Ball氏(写真右)と副社長Caleb Rosenau氏(写真左)にPOLARIS開発について話を聞く事が出来た

「Polarity Tuned Chamber」によるアコースティックなチューニングが鍵

まず、POLARISにおいてダイナミック型ドライバー周りに投入された新要素「Polarity Tuned Chamber」とは?ネーミングと繋がりはあるのだろうか。

「POLARISは多くの要素から構成されていますが、“Polarity Tuned Chamber”が特に大きな要素であることは確かです。でもモデル名の『POLARIS』はこの技術から取った名前ではありません。これまで通り夜空の星からのネーミングで、POLARISは『北極星』です。自宅の裏庭からいつも見える星なので親しみがあります」

“POLARIS”という名前は、従来同様に星の名前からネーミング

“チャンバー = 空気室”ということは、アコースティックなシステムであることは想像がつくのだが、実際はどういったものなのだろう。

二つのアコースティック技術を、複雑かつ精密な配置/形状で実現

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