[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第191回】高級ダイナミック型イヤホンに良作多数! ベイヤー/DITA/Campfireの3機種で実力を測る

高橋 敦

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2017年06月02日
今回はダイナミック型ハイエンドをチェック!

最近、下記の連載記事でも取り上げてきたように、1万円ちょいと5000円前後のダイナミック型ドライバー搭載イヤホンに注目すべき新製品が登場してきた。どちらもそれぞれの価格帯の基準を押し上げるほどの音だ。

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では、それらを圧倒できなくてはその存在意義を問われることになってしまう「ハイエンド価格帯のダイナミック型イヤホン」、その実力は現在どういうレベルに達しているのだろうか?今回はそこをチェックしてみよう。ピックアップしたのは以下の3モデル。

●beyerdynamic「XELENTO REMOTE」実売13万円前後
●DITA「Dream」実売20万円前後
●Campfire Audio「VEGA」実売16万円前後


左からDream、XELENTO、VEGA

左からVEGA、XELENTO、Dream

どれも「ダイナミック型ドライバー搭載で金属筐体なハイエンドモデル」ではあるが、その他の部分ではそれぞれの特徴がある。サウンドチェックの前にまずは、各モデルのポイントを写真と共に手短におさらいしていこう。

XELENTO REMOTEのポイント!

beyerdynamic「XELENTO REMOTE」最大のポイントはもちろん、同社がヘッドホン用として完成させた「テスラテクノロジー」をイヤホン用の小サイズに凝縮したダイナミック型ドライバーの搭載だ。

多数の耳型サンプリングの解析から導き出された有機的な曲線の金属筐体

はぐれメタル感のある滑らかさや輝きだ

ざっくり確認しておくと、テスラテクノロジーとは「格段に強力な磁力で駆動することで広ダイナミックレンジや低歪みを実現する技術」。確かにこのイヤホン、左右のハウジングを背中合わせで近付けると磁力で反発する手応えがある。

ハウジングとイヤーピースのフォルムも独特。一般的なカナル型は「耳の穴にぎゅっと入れる」ように装着するが、こちらは「耳の入り口をソフトに覆う」ように装着する感じだ。カナル型全般の装着感が苦手な方でも、これなら違和感が少ないかもしれない。

イヤーピースのサイズバリエーションも豊富。フィットが優しい故に少しずれやすいのでサイズ選択は特に重要!

MMCX端子でリケーブル対応。海外の展示会ではワイヤレスモデルも出展されていたりする


こちら側のプラグのコンパクトさも普段使いには嬉しい

「REMOTE」なのでリモコン&マイクも搭載するが、非搭載ケーブルも付属している

Dreamのポイント!

DITA「Dream」のハウジングは、その墨のような渋さのブラック仕上げのために分かりにくいが、実はチタン製。ドライバーもカーボンコーティングマイラー振動板、その前面に設置されたウェーブガイドでの位相制御など、念入りな設計が施されている。

シンプルな形だが装着感も普通に良好だった

後述するAwesomeコネクターの他、イヤホン側もリケーブル対応になっている

機能面にも大きな特長がある。DITA独自の工夫、「Awesomeコネクター」だ。ケーブルのイヤホンリケーブル側だけではなく、プレイヤー等に接続する側のプラグも着脱交換可能。シングルエンド駆動用の3.5mm/3極とバランス駆動用の2.5mm/4極が標準付属。

VEGAは振動板コーティングとハウジング素材に特徴

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