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満を持して登場

【レビュー】Google Home:ついに日本上陸、未来へ向かうスマートスピーカー

2017/10/10 編集部:風間雄介
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家族に一番ウケたスマート電球「Hue」との連携機能

Googleアシスタントでは、他社のスマート家電機器も操作できる。今のところ対応しているのはPhilipsのスマート電球「Hue」だけだが、これも今回試してみた。

ちなみに、今回自宅でいろいろと検証しているとき、最も妻と子供達にウケたのが、このHueの音声操作だった。

今回テストした「Philips Hue White and Colour Wireless AmbianceスターターキットA19 E26」

3個のHueを和室、洗面所、階段のソケットに接続し、ルーターに接続したHueのブリッジでつなげる。それぞれのHueは名前を付けたり、部屋に割り当てたりできる。くわしい設定は省略するが、音声で「和室の電源をオン」とGoogle Homeに話しかけると、ネットワーク経由で指示が飛び、和室にセットしたHueが点灯する。もちろん、複数のHueをまとめてオン/オフしたりすることも可能だ。

フィリップスの「Hue」アプリ

さらに電球の明るさも声で設定できる。「洗面所の電気を75%に」というと、Google Homeが「わかりました。洗面所の電気を75%に設定しました」と答え、電球の明るさが変わる。

それだけではない。今回試したHueは1,677万色の調色が行える。だから「OK、Google。和室の電気を赤に」と話しかけると、電球の色を真っ赤にする、といったことができる。これがとても楽しい。なおHueは、専用アプリで電球の色や強さをプリセットし、名前を付けられるのだが、このプリセットが呼び出せないのが若干残念だった。今後の機能向上が楽しみだ。

調色で照明の色を様々に変えられる。写真は赤

黄色と指示すると、写真のように黄緑な色になる

Hueを少し操作しただけでも、スマート家電の音声操作に高い可能性があることは実感できた。だが、何しろまだ日本では、Googleアシスタント対応家電がHueしかない。たとえばエアコンが操作できたら、洗濯機とつながったら…など夢は膨らむばかりだが、こればかりは対応機器が増えないと仕方ない。海外では対応スマート家電が増えているようなので、日本にもどんどん入ってくることを期待したい。

「Chromecast」ともシームレス連携

他機器との連携という意味では、Googleのテレビ向けデバイス「Chromecast」ともシームレスに連携できる。同じネットワーク内にChromecastを接続し、あらかじめGoogle HomeアプリでNetflixアカウントを紐付けておく。そのうえで「テレビでNetflixのフラーハウスを再生」と話しかけると、自動的にChromecast経由でフラーハウスの再生が始まる、といった具合だ。「○秒スキップ」などの操作も行える。

Chromecast

ChromecastにNetflixアカウントを紐付ける

もちろんYouTubeの再生指示にも対応している。ただし注意したいのは、「テレビで」と最初に付けて話さないといけないこと。たとえば「OK Google、YouTubeでニーナ・シモンを再生」というと、「申し訳ありません、まだYouTube Musicはお使いの地域では提供されていません」と謝られてしまう。

「そういえば海外にはYouTube Musicがあるんだった」と思い出し、「OK Google、テレビのYouTubeでニーナ・シモンを再生」と話しかける。すると「わかりました。ChromecastのYouTubeでニーナ・シモンのミックスリストを再生します」と返事があり、間もなく再生が始まった。ちなみに、音声操作から再生開始までは数秒間。これまではスマホでYouTubeアプリを立ち上げ、検索してからキャストボタンを押し…というように、数ステップ必要だった操作が、一声の音声操作で可能になった。

次ページ音質はそれなり。だが末恐ろしいほどの可能性

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