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人気シリーズ"CKR"から登場!

便利で音質も◎なBluetoothイヤホン。オーディオテクニカ「ATH-CKR55BT」レビュー

公開日 2017/06/14 10:00 野村ケンジ
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さすがは人気シリーズのBT版!
明瞭感高いメリハリ&パワフルサウンド


Bluetooth接続自体は、ケーブル右側に付属する3ボタンの真ん中、電源&再生ボタンを長押しすることで簡単に行えた。「GRANBEAT」の方に、aptX接続しました、というマークも出てきた。また、そのほかの操作系も+が音量UP、−が音量ダウン、+長押しが曲送り、−長押しが曲戻しと、ごく一般的なレイアウトでとても分かりやすい。また、偶然にも試聴中に電話がかかってきたが、通話開始/終了→音楽再生の再スタートもスムーズだった。

リモコンは右手で操作しやすい位置に用意。シンプルなレイアウトで分かりやすく操作もしやすい

さて、肝心の音質については、さすがはCKRというべきか、明瞭感が高くメリハリのよい、パワフルかつスピード感に富んだサウンド。RADWIMPSを聴くと、ドラムのスネアやバスドラムがキレの良いリズムを叩き、ノリの良いサウンドを楽しませてくれる。ヴォーカルも、力強い歌声を堪能できる。ギターのディストーションがいつもより強めに(歪み感が強く)感じるが、これはこれでハードなイメージがあって良い。

イヤホン部には新開発φ10.7mmダイナミックドライバーを搭載。さらに内蔵アンプで各音域の解像度を高め、奥行きある音場を再生

歌声に関しては、女性ヴォーカルも好印象。サラ・オレインを聴くと、普段よりも艶やかさが抑えめとなった、ややドライなイメージの声質にシフトしているが、その分ゆったりとした感情表現豊かな歌声に聴こえる。加えて、音場的な広がりや定位感も良好なため、冒頭の声の移動&強弱表現がとてもスムーズだった。続いて聴いた上白石萌音も、やや低域側に重心が移動しつつも、優しい印象の歌声はいつもと変わらなかった。

ATH-CKR55BTは、ワイヤレスならではの利便性は十分に活かしつつ、音質についても有線モデルと比較した大きなデメリットを意識させない、活き活きとしたサウンドを聴かせてくれる製品に仕上がっている。さすが、オーディオテクニカというべきか。機能性も音質も、完成度の高い製品だ。Bluetoothでも音にこだわりたいという“はじめの一歩”におすすめしたい。

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