新装着スタイル・先進機能を備えた革新的モデル

【レビュー】オーディオテクニカのネックバンド型BT/NCイヤホン「ATH-BT08NC」

折原一也
2015年04月17日
オーディオテクニカのノイズキャンセリング機能搭載Bluetoothイヤホンの新モデル「ATH-BT08NC」は、同一カテゴリの他製品とは違うポイントが随所に見られる、実にユニークな製品だ。

ATH-BT08NC

まず、装着方法だ。「ウェアラブルネックバンドデザイン」とネーミングされたそのスタイルは、丁度ヘッドホンを首にかけるように、緩やかなカーブのネックバンドを首元に載せるかたち。ネックバンドの両端にあるBluetooth送受信部/電源部から左右のイヤホンが伸びる。

イヤホン部とコントローラー部/電源部などが一体化し、ネックバンドのように首にかけるスタイル

左手側には電源ボタンや音量調整、NC機能のON/OFFスイッチなどが設けられており、首にかけたままスッと操作しやすい配置。ハンズフリー通話利用でも首もとにマイクがあり音声を拾いやすく、よく考えられた構造であると分かる。また、iPhone 6とペアリングしてみると、画面上に本機のバッテリー残量がアイコンで表示されるのも使いやすい。

操作部(左手側)にはノイズキャンセリング機能のON/OFFスイッチを用意

内側には音量調整ボタンや、通話切り換えボタンを用意。天面には電源ボタンを設ける

BluetoothはA2DP/AVRCP/HFP/HSPプロファイル、コーデックはSBCの他に、高音質な伝送ができるAACやaptXに対応、SCMS-T対応でスマホのワンセグ音声も伝送可能だ。

ケーブルも付属しており、バッテリーがなくなっても通常のイヤホンとして使うことが可能だ。充電はマイクロUSB端子で内蔵バッテリーに行う方式で、Bluetooth機能・ノイズキャンセリング機能を併用しても8時間連続使用できる。

ケーブルが付属しており、電源OFF時も通常イヤホンとして使える。航空機アダプタも備える。コンパクトで持ち運びやすく、出張時などに活躍してくれそうだ

そしてATH-BT08NCは、イヤホンでは珍しいノイズキャンセリング対応モデルでもある。マイクは左右イヤホンのハウジングに内蔵。ハウジング外側に集音マイクを配置するフィードフォワード方式を採用しており、騒音カット率は90%にものぼるという。航空機用変換アダプターも付属するので、出張時などにも活躍してくれるだろう。

イヤホンの両脇には集音マイクを用意。

イヤホン部は口径13.5mmのダイナミックドライバーを搭載。さらに密閉性を高めるセパレーター機構を採用しており、ノイズキャンセル時でも引き締まった低音を再現するという。再生周波数帯域は20Hz〜24kHzとなっている。


オーディオテクニカらしいナチュラルなサウンド
 NC機能使用時も音質差は極めて小さい


iPhone 6とペアリングしてBluetoothのワイヤレス接続で試聴してみた。ダイナミックドライバーの特性を活かしたスタンダードな高音質。空気感を持たせて響かせる豊かな低音に、高域までしなやかに伸びるナチュラル志向のサウンドで、例えば宇多田ヒカルの『Automatic』では空間のスケールを出しながら重低音の量感を出しつつダイナミックに鳴らす。楽器やボーカルのアタックの優しさは実にオーディオテクニカらしく、アニソンやJ-POPは男性/女性ボーカルとも癖なくフラット。繊細な音再現性も持ち合わせるため、クラシックやジャズは大得意だ。

操作部は首にかけたままスッと手に取りやすい配置

そして、ノイズキャンセル機能をONにしても、OFFの状態と比べて音質差が極めて小さいのは本機の美点だ。

実際に電車に持ち出して使ってみた。走行時に響く重低音の騒音をカットし、静寂空間を作り出す効果は十分。音楽リスニングはもちろん、スマートフォンで映画やアニメを見るのにも、セリフが聞き取りやすくなりオススメだ。

自宅で使用する場合にも、ファン音や屋外の自動車走行音などをカットしてくれる。屋外/屋内使用問わずいいイヤホンが欲しい!というニーズにも、この音質なら応えてくれるだろう。

ワイヤレスイヤホンとして、そして未だ少数派のインナーイヤー型ノイズキャンセル対応モデルとして、装着スタイルからして新しい「ATH-BT08NC」は一目置かれる存在になるに違いない。

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