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【特別企画】人気モデルに心拍計測追加

ボーズ「SoundSport Pulse」レビュー。心拍数も測れるワイヤレスイヤホンの実力は?

2016/11/29 安蔵靖志
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ボーズから心拍(脈拍)を計測できるBluetooth対応のワイヤレスイヤホン「SoundSport Pulse wireless headphones(以下、SoundSport Pulse)」(税込価格23,760円)が登場した。

「SoundSport Pulse wireless headphones」

>>ボーズ製品サイトはこちら


防滴・防汗仕様として7月に発売された「SoundSport wireless headphones」(税込価格19,440円)とは心拍計の有無が大きな違いとなっている。

ボーズは2012年10月発売の「SIE2/SIE2i sport headphones」からジョギングなどスポーツ時の快適性を追求したイヤホンをラインアップしているが、SoundSportシリーズは同社として初のスポーツ向けワイヤレスイヤホンという位置付けになる。

発売されたばかりのSoundSport Pulseを、iPhoneとペアリングして試聴してみることにしよう。

SoundSport PulseはNFC(近距離無線通信)規格に対応しており、NFC対応のスマホであればタッチでペアリングができる。筆者はiPhone 6 Plusなので普通にペアリングを行った。

SoundSport Pulseを装着したところ(右側)

SoundSport Pulseの左側。こちらに心拍モニターが付いている

力強い低音などメリハリのきいた音

試聴してみると、まずその音質に驚かされる。筆者は2012年10月発売の「SIE2i」を持っているのだが、音が段違いに良くなっている。

SoundSport Pulseは運動時の激しい動きでも外れにくいだけでなく、周囲の環境音が聞こえるくらいのほどよい遮音性を実現した「StayHear+Sportチップ」をイヤーピースに採用している。SIE2iでは音の抜けの良さが低音の迫力のなさとして不満点になっていた。

「スポーツ向けだからこのくらいで仕方がない」という感じだったのだが、SoundSport Pulseは違う。リスニング用のBluetoothイヤホンとして十分に満足できるレベルに仕上がっている。

Earth, Wind & Fire「All'N All」の「Jupiter」では、イントロからホーンセクションのユニゾンが分離感を持ちつつも一体感を感じさせる。ギターのカッティングやスネアドラムのアタック感はとても小気味よいが、そのシャープさは耳に刺さるほどではない。

ドラムやベースの低音もしっかり響きつつも、無理矢理増幅したような感じではなく、しっかりと解像感がある。レベッカ「REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜」の「76th Star」では、ボーカルのNokkoのどこか危うげなピッチが胸にグッと迫ってきて、約30年前にタイムスリップするような気分にさせてくれる。

比較用にSoundSport Wirelessもお借りしたが、色が異なる以外にその違いは感じられなかった。重さや装着感はほぼ同じだ。「心拍計は絶対に不要」「色がブルーの方がいい」「できるだけ安い方がいい」という人はSoundSport Wirelessをオススメするが、価格は約4000円ほどの違い。少しでもトレーニングをしたい人なら、SoundSport Pulseを選んで損はないのではないかと思う。

SoundSport Wirelessを装着したところ。装着感の違いも、音の違いも特に感じられなかった

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