【特別企画】Sound Reality Sereiesの新モデルを聴く

岩井 喬が聴くオーディオテクニカ「ATH-DSR9BT」。フルデジタル&aptX HD対応が実現する“次世代のワイヤレスサウンド”

岩井 喬

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2016年11月25日
「iPhone7」のアナログヘッドホン出力廃止に伴うBluetooth対応ヘッドホン/イヤホンの需要を見込んだ新製品が数多く登場するなか、オーディオテクニカ「ATH-DSR9BT」は現在のトレンドとなるテクノロジーを融合させた上級Bluetoothモデルとして注目に値する。

ATH-DSR9BT

まず、同社が2014年に発売した「ATH-DN1000USB」でも導入された、ドライバーのボイスコイルに至るまでフルデジタル伝送を実現するDnote技術を用いるピュア・デジタル・ドライブを取り入れていること。そしてBluetoothヘッドホンとしていち早く48kHz/24bitまでのハイレゾ相当のワイヤレス伝送を実現する、新世代の高音質コーデックaptX HDに対応したことである。

aptX HDにも対応。「AK70」などと組み合わせ、より高品位なBluetooth伝送が可能になった

aptX HDを送り出せるモバイル端末やプレーヤーはまだ少ないものの、本機発表と同じタイミングでAstell&Kern「AK380」「AK320」「AK300」「AK70」が新たなファームウェアのアップデートでaptX HDに対応することを表明。期せずして本機とAKシリーズとの組み合わせにより、最良のBluetooth接続が可能となった。

ATH-DSR9BTのデザインやアコースティック系は、有線モデルである「ATH-SR9」を踏襲したものとなっており、高剛性の高いアルミハウジングをネジ留めすることで不要振動から発生するひずみを排除。音響スペースと電気回路スペースを分け、ハウジング内の空気の流れをスムーズにしてリニアリティに優れた振動板本来の動きを導くアイソレーション設計を取り入れた。振動板前後の空間を仕切るダンパーを置き、不要な低域成分の伝搬を最適化したことでレスポンスに優れたヌケの良いサウンドを実現したという。

Bluetoothデジタル伝送によって受け取った信号をそのままボイスコイルまで届けるピュア・デジタル・ドライブを実現するための心臓部、専用設計のΦ45mm“トゥルーモーション"D/Aドライバーは、4芯撚り線構造の7N-OFCショートボイスコイルや純鉄一体型ヨークを用いた高効率磁気回路を採用。振動板には剛性を高めるDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施している。なおUSB有線接続の場合は最高96kHz/24bitまでのハイレゾ再生に対応しているので、インドア環境などでも存分に純度の高いフルデジタルサウンドを堪能できるだろう。



アルミスライダーを設けたヘッドバンドにはNFCペアリング機能を持たせ、ハウジング部の音響面にも配慮。Bluetooth接続はaptX HDの他SBCやAAC、aptXコーデックも使用できる。そしてハウジングに設けられた3つのLEDインジケーターでバッテリー残量に加え、どんなコーデックで繋がっているかも確認可能だ。フル充電には約4時間、連続通信・再生で約15時間使用できる。


Astell&Kern「AK70」と組み合わせ。aptX HDでサウンドをチェック

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