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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第163回】イヤホン「ROSIE」「ANDROMEDA」でaikoの『ロージー』『アンドロメダ』を聴いてみた

2016/08/19 高橋 敦
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■Campfire Audio「ANDROMEDA」のポイントをチェック

Campfire Audio「ANDROMEDA」は、現在特に注目を集めているBAマルチハイエンドのひとつと言って差し支えないだろう。まずはこちらも発売日決定のニュース記事を参照されたい。

もはやCampfireといえば…とイメージも定着したであろう、ストレートラインを基本にしたメカニカル&クラシカルなハウジング

さてその注目の背景には、シリーズ第一弾であった「JUPITER」の好評があると考えられる。低域2基+高域2基というハイエンド機としては比較的にシンプルなドライバー構成に「Resonator assembly」技術を組み合わせることで、BAマルチとして突出した透明感や広がりを実現。技術の独自性とその成果としての実際の音の個性、ハウジングのデザインや精密感、ケースやパッケージなども含めてアピールされた独自の世界観など、印象の強いモデルだ。

「ANDROMEDA」はその「JUPITER」の設計をベースに中域専用BAドライバーの追加を含めてチューニングを変更したモデル。驚異的なすっきり感こそJUPITERの特長だが、そこが驚異的すぎるJUPITERの音にはなじめない方もいたかと思う。だったら基本設計は同じままオーソドックスなチューニングにもできますよ。…という回答がこちらのANDROMEDAなのではないかと僕は感じている。

さておきこちらもポイントをまとめておくと、

・ドライバー構成は低域×2、中域×1、高域×2
・BAドライバーから耳までの経路に音導管を用いないことでそこでのロスを回避する「Resonator assembly」チューブレス設計
・ハウジングはアルミ製
・ケーブルはMMCX端子でリケーブル対応。ALO Audio製ケーブル標準付属

といったところだ。

角やネジの見せ方がうまい


面ごとにヘアライン的な仕上げの細かさ荒さを変えてある

もちろんこの先端までアルミ製


汎用性重視でMMCX端子を採用しつつ、その強度や精度を高めている

プラグはL型


イヤーピースはシリコン、フォーム、コンプライをそれぞれ3サイズ。純正?フォームが特に好感触

こちらもおなじみのケース。最上位価格帯のこのモデルは実に上質そうなレザーを採用

ハウジングのカクカクした感じに不安を覚える方もいるだろうが、こちらの装着感や遮音性も僕の場合は良好。とはいえこのシリーズの形は耳に違和感があるという声も見かけはするので、やはり可能であれば実機でのフィット確認をおすすめしたい。

なお、意外とありがちかもしれないのが、装着の角度の間違いでの違和感。イヤホンは自分では見えない状態での装着となるのでそこに気付きにくい。

このシリーズの場合はおそらく、ケーブルが本体から前方真横にまっすぐ水平に出る角度での装着が正解だと思う。そこからあえてずらしてみると僕でも確かに耳に角が当たる感じがしたので、そこが気になる方はそれが原因な場合もあるかもしれない。

次ページというわけで、「ROSIE」で「ロージー」、「ANDROMEDA」で「アンドロメダ」を聴いてみた

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