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DAC兼小型アンプとして使用可能

【レビュー】I2Sの鮮烈な音を手軽に。サンハヤトのラズパイオーディオ用DACボードを試す

2016/05/12 海上 忍
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■Raspberry Pi 3とVolumio 2 RC1でも動作

AS-E404はRaspberry Pi 2に装着した。金属スペーサーを挟みGPIOポートに挿し、ナットとネジで固定すれば準備完了だ。ただし、ステレオミニプラグなど端子類はGPIOより上に位置するため、Raspberry Pi公式ケースには収まらない。現在のところ対応するケースは存在せず、ケースなしで運用するか自作するかの二択になることを覚悟しておこう。

このように、Raspberry Piのドーターボードとして装着する

ケースの爪の部分に金属スペーサが衝突するため、公式ケース(TZT 241 AAA-01/AAB-01)には載せることすらできない

OSは、以前から運用中のVolumio 1.55を利用した。適切なI2Sドライバの設定を施したカスタマイズ版がサンハヤトのWebサイトで公開されているが、他の方法で導入したVolumioでも、Webインターフェイスで「IQaudIO DAC Plus」を選択する程度で設定は完了する。適当なテキストエディタで設定ファイル(/boot/config.txt)を編集しても、同じ結果を得られるはずだ。

VolumioのWEBインターフェイスで「System」→「I2S driver」を表示し、「IQaudIO DAC Plus」を選択したあと再起動する

SSHでリモートログインし、nanoなどのテキストエディタで「/boot/config.txt」をこのように編集する方法でもコンフィグレーションできる

楽曲の再生は至ってスムーズ。スマートフォン/タブレットのWEBブラウザでRaspberry Piにアクセス(Volumioの場合「http://volumio.local」)し、USBメモリなどの領域をブラウジングして再生指示を出すだけだ。もちろん、「MPoD」などのMPC対応アプリを利用してもいい。PCM5122の仕様によりDSDネイティブ再生には対応しないが、192kHz/24bitのPCM音源はスムーズに再生できた。

なお、DACのスペックシートには最高384kHz/32bitのPCM音源に対応と謳われているが、Volumio 1.55(I2Sドライバは「IQaudIO DAC Plus」)で352kbps/24bitのFLACを再生したところ、192kHz/24bitにダウンサンプリングされた。しかもソフトウェア的に処理されるため、再生時におけるMPDのCPU負荷は100%超となり、断続的に音が途切れてしまう。実際の利用は192kHz/24bitが上限と考えてよさそうだ。

Raspberry Pi 3とVolumio 2 RC1の組み合わせも、申し分ない。Raspberry Pi 2と3のSoCは異なるがバイナリ互換でありGPIOの仕様も同じことから、支障なく動作することは予想していたが、I2Sドライバの挙動については実際に試さないことには確信を持てなかった。もし、Raspberry Pi 3と最新版Volumioで導入を検討しているのならば、安心してほしい。

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