海上忍のラズパイ・オーディオ通信(10)

ラズパイ・オーディオで音楽CDのダイレクト再生に挑戦!果たして使い物になるか?

海上 忍

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2016年02月12日
シングルボードコンピュータのRaspberry Piは、USB接続型の光学ドライブを利用できる。だから音楽CDも再生できるのだが、実際に活用しているユーザーは多くないはず。なぜか……その辺りの事情を説明してみよう。

連載目次
<第1回>
5,000円の手のひらコンピュータ「Raspberry Pi」で自作オーディオを始めよう!
<第2回>
Raspberry Piで自作する“ラズパイ・オーディオ”。音質をあのメーカーに聴いてもらった!
<第3回>
“ラズパイ・オーディオ” の音質を高めよう! 「クロックダウン」で再生を追い込む
<第4回>
“ラズパイ・オーディオ”をフルデジタルアンプ「DDFA」にI2S入力! 鮮烈な音に驚愕した
<第5回>
“音質も変わる? “ラズパイ・オーディオ” のデコーダーをカスタマイズ!
<第6回>
ラズパイは動画再生もイケる!ラズパイらしいYouTube再生アプローチ
<第7回>
ラズパイ・オーディオでアップサンプリング! CD音源を変換して高音質再生
<第8回>
あの高音質ストリーミングはラズパイオーディオで聴けるのか?
<第9回>
ラズパイ・オーディオのクライアントアプリを変えて外観や操作性をイメチェン!


■音楽CDとどう付きあうか

ラズパイ・オーディオにとって、CDは微妙な存在だ。USBポートにCDドライブを接続すれば認識されるものの、オーディオ再生の中核を担うサービス「MPD」は基本的にCD再生を想定していない。ディスクではなくファイル再生が前提のオーディオシステムなのだ。

だからといって、CDを切り捨てるのはいかがなものか。ハイレゾ音源を取り扱う配信サイトが増え、入手性は改善されつつあるが、旧譜対応はまだこれから。ファイル再生が中心であっても音源はCD由来が大部分、音質はともかく音楽として聴きたいソースはCDばかり、というオーディオファンも多いはずだ。CDはまだまだ現役、扱えなければオーディオシステムとしての魅力は低下する。

本連載が対象とするラズパイ・オーディオのシステム「Volumio 1.55」に収録されているMPDは、音楽CDのCDDAフォーマットに対応するようコンパイルされている。Webインターフェイスや操作用のスマートフォンアプリにはCD再生をコントロールするボタンがなく、操作が容易とは言い難い状況だが、とにかく再生はできる。

しかし、CDドライブ(BD/DVDドライブ可)を接続するだけでは足りない。CD再生は可能だがほぼ考慮されていない状態であり、いくつか設定を施さなければならないのだ。正直、オーディオを楽しむというレベルにはないが、現状をつまびらかにすることで、CDといういまだ重要な音源とどう付き合えばいいかのサジェスチョンとさせていただきたい。

CDドライブにはバッファローのPC用BDドライブ「BRXL-PCW6U2」を使用

ドライブのパーミッションを緩め、とりあえず再生

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