HOME > レビュー > 4K新サービスで先行する「ひかりTV」。HDRやIP放送の実力を鴻池賢三がチェック!

【特別企画】4Kのパイオニアがまた新技術を投入

4K新サービスで先行する「ひかりTV」。HDRやIP放送の実力を鴻池賢三がチェック!

公開日 2016/02/25 10:30 鴻池賢三
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

同番組は毎日朝10時から深夜まで放送。365日生放送しているというから驚きだ。スタジオは都内にあるNTTぷらら本社施設内にあり、コンパクトながら本格的な撮影ブースとサブ調整室で構成されている。

NTTぷらら社屋に備える撮影スタジオとサブ調整室から生放送を行う

機材は近年プロ用として急速に成長しているブラックマジックデザイン社の製品を中心に採用。コンパクトでありながら品質も高く、HD環境から4K環境への移行も比較的にスムースにできたという。コンテンツ制作においても、4K化への障壁は解消されつつあるように感じた。

サブ調整室ではクオリティーチェックのためのマスタモニタを備えるが、画の確認は55型の液晶テレビを中心に行っている。画角など、受信者の視聴環境も意識してとのことだ。

生放送中の映像を別室でリアルタイム視聴したが、録画と異なる鮮度と言うか、独特の迫力を感じるから不思議なものである。女性向けファッション番組ではあるが、男性も見応え充分。

実際に番組を視聴する鴻池氏

表情を画面一杯にズームするシーンも多く、実際に数センチの至近距離まで迫ったかのように、肌のキメまでありありと見えてしまう。出演者には過酷とも言える演出だが、美を扱う高品位な映像で、4Kの実力を堪能できるコンテンツと言える。

■4Kのパイオニアとしてますます存在感を高めるひかりTV

4Kは未だ先の話…と考えている読者も多いかもしれないが、今回紹介したように、ひかりTVはコンテンツを着実に増加しており、2016年3月末には700本以上への拡充を予定している。

また、IP放送とVODを使い分ければ、視聴スタイル、見たいコンテンツ、時間帯に応じて柔軟に楽しめるだろう。映像マニアが期待するHDRも、ひかりTVなら一足早く体感できるのも嬉しい。

ひかりTVのアドバンテージは、単にコンテンツの用意だけにとどまらない。テレビメーカー各社と連携することで、最新4Kテレビ製品の多くがひかりTVの視聴に対応するなど、ユーザーの負担が少ないのもポイントだ。

4Kのパイオニアとしてますます存在感を高めるひかりTV。今後も同サービスの動向に注目したい。

前へ 1 2 3

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク