ヘッドホンのサウンドを中心に検証

大ヒットモデルがさらに進化。ラックスマンのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「DA-250」レビュー

野村ケンジ

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2016年02月23日
ヘッドホンの素性をストレートに引き出す、自然かつ素直な再生

このように、徹底したブラッシュアップが施されたDA-250。ラックスマンの開発者から聞いた話によれば、こうした進化は「DA-200の発売後に、ユーザーから寄せられたリクエストをほぼ全て反映させた結果」なのだという。フォーマットや機能面で“最新”に進化しただけでなく、あらゆる面でユーザーの意向を汲み取って反映させることで“究極”のUSB-DAC/ヘッドホンアンプに仕上げたのがDA-250なのだ。

まずはパイオニア「SE-MASTER1」と組み合わせて試聴

さて、肝心の音質はいかなるグレードアップが推し進められたのだろう。ヘッドホンにパイオニア「SE-MASTER1」とベイヤーダイナミック「T1 2nd Generation」、さらにはスピーカー&アンプによるオーディオシステムも用意し、ヘッドホンアンプとして、USB-DACとして、それぞれのサウンドをチェックした。

まずはヘッドホンで試聴を行った。パイオニアのハイエンドヘッドホン「SE-MASTER1」は、一聴するとそれほど鳴りにくくないように思えるが、実は帯域バランスの整った、それでいて駆動力の高いヘッドホンアンプを組み合わせないと、本来の実力を発揮しきれない。

このSE-MASTER1を組み合わせてみると、DA-250の素直なサウンドキャラクターがよく分かる。自然な音色で、活き活きとしたサウンドを聴かせてくれるのだ。解像感が高く、演奏の細かなニュアンスまでしっかり伝えてくれる。例えばチェロの演奏では、ボーイングによる弦の揺れが空気の振動となって伝わってくる様子が、目に浮かぶようなリアルさを感じさせてくれる。自然な空気感の再現も素晴らしい。芯がしっかりとしていて、キレも良い。素直で自然な音にまとめ上げられているおかげで、音楽ジャンルを選ばず、ジャズやポップスも楽しめる。

DA-250は、SE-MASTER1の“難しいけれどもハマると素晴らしく心地よいサウンドを聴かせてくれる”という、ある意味でツンデレな魅力をしっかりと引き出してくれた。こうしたサウンドが引き出せるのも、DA-250のヘッドホンアンプの駆動力、USB-DACの再現性あってこそだ。

USB-DAC+プリアンプではピュアな再現性をいかんなく発揮する

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