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App StoreやSiri対応の実力とは

第4世代「Apple TV」レビュー。「テレビの未来はアプリ」は本当か?

2015/11/05 編集部:風間雄介
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動画の再生中にもSiriは効果的に使える。たとえば「30秒飛ばして」「1分戻して」などのスキップ操作はかなり便利だ。

また、NETFLIXで海外ドラマを見ているとき、聴き取れなかったときなど「今なんて言った?」とSiriに話しかけると、数十秒前に戻して再生をはじめる。この機能は元から知っていたのでそれほど感動はなかったが、日本語の字幕と同時に、英語のクローズドキャプションをしばらく表示してくれたことには、そこまでやるかと舌を巻いた。

音声入力による検索は、日本メーカー各社もこれまで熱心に取り組んできたが、新Apple TVのSiriの精度と賢さは段違いだ。深く考えずに、自然文で適当に喋りかけても、かなりの精度でこちらの意を汲んだ選択肢を表示するのでストレスがない。

ただし、まだ出来ていないことも多い。たとえば、いまのところ音楽はSiriによる検索の対象外だ。海外メディアの報道によると、近日中に可能になるとのことなので、期待したいところだ。

また今のところ、アプリの対応状況もデベロッパーによってまちまちだ。たとえば「NETFLIX」とSiriに話しかけると、すぐにNETFLIXアプリが立ち上がる。一方で「YouTube」と話しかけても、すでにインストールしてあるYouTubeは起動せず、「YouTubeという名前のAppは見当たりません」と表示される。

YouTubeアプリがそこに見えるのに、Siriで「YouTube」と話しかけても見つからないと言われてしまう

ウェブ検索は行えない

コンテンツの横串検索もまだ日本では行えない。米国では、タイトルをiTunesだけではなく、Netflix、Hulu、HBO、Showtimeなどを対象にして横串検索できるというのだが、日本ではまだiTunesのコンテンツしか検索できない。

ただしこのあたりは、ただ単に作業が発売に間に合わなかっただけという可能性が高い。アップルやサードパーティー各社が今後しっかりとデータ整備を行えば、音声入力による横串検索ができるようになり、Apple TVはさらに便利になるだろう。

次ページいよいよ本題! App Storeが新Apple TV最大のハイライト

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