<山本敦のAV進化論 第65回>

【レビュー】Macでかんたんテレビ視聴 − ピクセラの最新テレビチューナーを試す

山本 敦

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2015年08月11日

2009年に発売された前機種「PIX-DT181-PU0」から新たに追加された機能としては、本体にハードウェアトランスコーダーを搭載したことが挙げられる。これによってH.264コーデックによる圧縮・長時間録画が可能になった。非圧縮のDRモード以外に、長時間録画モードとして圧縮率の異なる「HX/高画質」「HS/長時間」「HL/超長時間1」「HE/超長時間2」の4つを新設。5段階の録画モードが選べるようになった。同時にEPGや画面操作・表示などについてもブラッシュアップを図った。

録画の画質は5段階から選べる

■画質や操作性は良好

それでは、新製品PIX-DT195のハンドリングレポートへと進もう。はじめのセットアップはとても簡単だ。本体を部屋のアンテナ端子につなぎ、Macには本体に付属するUSBケーブルで接続する。同梱されるB-CASカードもチューナーにセットしておく。

続いてMacに専用アプリケーション「Station TV」をインストール。チューナーをMacにつないだままアプリケーションを立ち上げ、地域と放送波を選択。視聴可能なチャンネルが自動スキャニングされるので、見たいチャンネルにチェックを入れてセットアップは完了。筆者がテストした環境でもすぐにMacでテレビを見はじめることができた。

セットアップ時のチャンネルスキャン。視聴したい局を選ぶ

シングルチューナーということもあり、Macに「テレビを見る・録る」機能をシンプルに加えたいユーザーに最適な製品だ。本体にアンテナケーブルを直接装着するタイプの製品なので、デジタル放送の受信感度は非常に安定している。肝心の画質も大いに満足できる。細部の輪郭がシャープで滲みがなく、目立ったノイズの発生もみられない。

画面をフリックするとチャンネル切り換えができる「フリックカード選局」。当インターフェースは2014年度のグッドデザイン賞も受賞している

番組表をタイル状のレイアウトにして表示することも可能

4種類の長時間録画モードの画質比較もイメージを紹介しておきたい。高画質の「HX」から低画質の「HE」へモードを変えていくに従って、被写体のフォーカスが少しずつ甘くなって、出演者が着ているスーツのテクスチャーなど、立体感が失われてくる。平坦部にもノイズが表れるようになるが、それでもパネルの文字などは十分な精彩感をキープしている。

4種類の長時間録画モードの画質を比較。高画質から超長時間2まで大きく画質が劣化することがないのが特長。こちらは長時間モード中で最高画質「HX」でのもの

「HS」設定時のもの

長時間録画を選んだ場合、1時間あたりの録画で必要になるストレージ容量は「HX:約4GB」「HS:約2GB」「HL:約1.1GB」「HE:約760MB」となる。録画する際にはストレージに最低1GBの残量が必要なので、ニュースや情報バラエティ番組などは積極的に「HE/超長時間2」で録り、なるべくストレージ容量の消費を抑えながら使うのもありだ。

「HL」設定時のもの

最も長時間録画できる「HE」設定時のもの

チャンネルの切り替え操作など、プレーヤー画面のインターフェースのレスポンスは機敏でストレスを感じない。メニューの配置もシンプルで理にかなっている。全画面表示から、画面の下側にポインターを当てると表示されるコントローラーは、視聴している番組の画面の上に透過オーバーレイ表示されるので視聴感が損なわれない。視聴中番組の録画はいつでもボタン一つですぐに始められるし、設定メニューの構成はシンプルで無駄がない。

番組表から録画予約が入れられる。予約済みの番組には赤いタグが表示される

■MacBookよりiMacやMac miniとの相性がベター

一方で不満に感じられた点もある。一つは、やはりポータブルサイズのチューナーとはいえワイヤレスタイプではないので、壁のアンテナ端子からケーブルを引っ張ってMacにUSBケーブルでつなぐと、ノートパソコンの場合は特に行動範囲が限定されてしまう。

モバイルアプリ「ワイヤレスTV」の出来映えは

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