[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第110回】高橋敦が選ぶ「ポタフェス2014冬」“超”個人的ベスト5!

高橋敦

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2014年12月24日
前略、何はともあれこちら本連載においても、編集部による膨大なレポートとは別枠で、「ポタフェス2014」で個人的に気になったポイントを紹介していこう。いつもの超個人的ベスト5!の形で進めていく。さっそく第5位から発表だ。

【第5位】個人的に注目のポタアン

▼OPPO「HA-2」(たぶん)完成!

まず「秋のヘッドフォン祭2014」では取り急ぎのケース内展示という形だったOPPO「HA-2」が今回は、今回もまだ参考出展ではあるが、試聴できる実機として登場していた。

ぱっと見はもうポタアンぽくないレベルにスマート

この薄さ。オーディオ純度にこだわりすぎず、低音プッシュやモバイルバッテリー機能も搭載する柔軟性

概要はそのときの記事(こちら)を参照していただくとして、その後に新たに確定していたり明かされたり、そのときは僕が見落としていたりなポイントとしては、

●PCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHz
●iOSとのLightning直結はハイレゾ非対応
●iPhone 6のカメラレンズとの干渉も回避可能


最後のところは僕が懸念していたところだが、革張りの部分とそうでない部分の段差がレンズの出っ張りをちょうど吸収してくれるようになっているとのこと。言われてみれば確かに! 何にせよ、「薄型なので持ち歩く気になりやすそう」「モバイルバッテリー機能搭載なので持ち歩く気になりやすそう」「音もよいので持ち歩く気になりやすそう」ということで期待大!

ダイヤル式のボリュームは操作感も外観もよい感じ

iPhone 6のカメラレンズの部分は革装丁がされていない部分の段差に収まる

なお同社のもうひとつの目玉は、こちらも参考出展のポータブル向け密閉型平面駆動ヘッドホン「PM-3」。ブラックとホワイトで仕上げの質感を違えてあるなど、細かな部分の作り込みまで進んできている様子だった。

この写真だとわからないが、ブラックのハウジングはヘアラインでホワイトのハウジングはさらさらな仕上げ

ケーブルのヘッドホン側の端子は3極

▼iBasso Audio「P5(仮)」

ポタアンを牽引してきたブランドのひとつがこちら。今回僕が気になったのは参考出展のアナログポタアン「P5(仮)」だ。これのポイントは「動作電圧が高い!(18V)」ということ。

外観は「ちょっと大きめでシンプルなアナログポタアン」といったようにしか見えない

大雑把な話として受け取ってほしいのだが、オーディオの信号増幅を行う素子やアンプ回路は、ある程度まではより高い電圧で駆動させた方がより高い性能(ヘッドルームが確保されて歪みを生みにくくなるとか)を発揮しやすい。そういう観点からすると、ポタアンの多くが採用している5V前後という動作電圧は必要最小限レベルかもしれない。なのにどうしてポタアンの多くは、そんなに低めの電圧で動かされているのか。

おそらくだが大きいのは「USBとの兼ね合い」だろう。USBから供給される電圧は5V。USB-DAC機能も兼ね備えるポタアンなら、PCとのUSB接続時にはUSBバスパワー駆動の5Vで動作するようにするしかない。ポータブル利用時のために内蔵するバッテリーやそのUSB充電とかもやはり、5V動作に合わせておくのが色々と合理的だ。駆動時間への影響もあるだろうし。

しかしP5(仮)はそういう合理性やコスト面や使いやすさよりも音を重視したのか、006P角型9V充電池2個内蔵で18Vの電源を確保し、18V駆動を実現。電圧が上がればコンデンサー等も耐圧の高いパーツを使う必要があり、内部には大きなコンデンサーが詰め込まれていたりするが、それもまた「大きいパーツはだいたい音がいい」理論で好材料だ。OPPO「HA-2」とは真逆、見た目も中身も「スマートではないポタアン」と言えるだろう。そこが魅力だ。

上の方にふたつ並んでるコンデンサーがポタアンの内部写真では見たことがないレベルの大きさ

▼Pioneer「XPA-700」

こちらは話題の製品なので改めての説明はいらないと思うが、今回のブースにおいては、それ本体よりも開発者の方がそれを核に組んだ持ち込みの自前システム一式の存在感がありすぎたことをお伝えしていこう。

「ポータブルとは何なのか?」を考えさせる大きな塊がふたつ

バンパーによって各種ケーブルの配線処理が捗るのがこのポタアンのポイントという実用的な展示でもある…はず…

あとそういえば「XPA-700」の型番ってコズミック・イラのMSっぽいですよね、「ZGMF-X10A フリーダム」的な。

第4位と第3位をいっきに発表! AK100MKIIは忘れられていなかった

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