SHUREやゼンハイザー、カスタムIEMなどと組合せ

オーディオテクニカ新ポタアン「AT-PHA100」×人気イヤホン/ヘッドホン7モデルスクランブルテスト!

野村ケンジ

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2014年12月11日


■SENNHEISER IE800


IE800との組合せ
ダイナミックな抑揚表現を持つ、躍動的なサウンド。からっとした、キレのよいサウンドで、スピーディーな、リズム感にあふれた演奏を楽しませてくれる。一方で、高域はやや抑えめな印象。煌びやかで、抜けもよく、いい意味で軽快な音となっている。おかげで、金管楽器が豊かなニュアンス表現をしてくれるし、音色も多彩。「IE800」の実力もしっかり引き出してくれている印象だ。

■FitEar Parterre


Parterreとの組合せ
音の距離感が近い、とてつもなくダイレクトなサウンド。抑揚表現の幅が広く、強弱の描き方もダイナミックなため、とても迫力あるサウンドが楽しめる。それでいて、しっかりと制動は効いていて、荒っぽさは一切感じない。総じて音色傾向が自然で、それでいてダイナミックな表現を両立するあたり、今回試聴したなかでも(オーディオテクニカ製の2製品と並ぶ)抜群の相性といえるだろう。

■JH Audio Roxanne(カスタムIEM)


Roxanneとの組合せ
続いて、カナル型イヤホンの元祖であるジェリー・ハービー率いるJH Audioがリリースした、片側12BAドライバーを搭載する超弩級のカスタムIEM「Roxanne」を組み合わせて試聴してみた。

相性は悪くない。12ドライバーという物量投入のメリットである音数の多さ、ニュアンス表現の丁寧さをしっかりと引き出している。おかげで、それぞれの楽器がしっかりとセパレートされ、アンサンプル、特にタイミングがぴたっと合った頭の部分がとても気持ちの良いリズミカルなサウンドを奏でている。中高域がしっかりとした存在感を保ちつつも、伸びやかでキレの良いキャラクターを持ち合わせているため、ヴォーカルが活き活きと表情豊かな歌声を楽しませてくれるところもいい。ゲインの設定は意外にもハイが良好だった。ただし、ボトムエンドはやや暴れ気味な印象となってしまうため、そのあたりは好みでチョイスして欲しい。

■SHURE SRH1540


SRH1540との組合せ
「SRH1540」の持ち味である勢いの良さやパワフルさはそのままに、細やかなニュアンス表現をもたらしてくれる、良好な相性を見せる。特にピアノは、高域の倍音成分が素性良く乗っていて、とても伸びやかな、広がり感のあるサウンドとなってくれ、とても聴き心地が良い。一方で、アナログシンセサイザーは、コンデンサーの発振まで伝わってくるかのような、細やかな揺れまでしっかりと感じ取られる。まるで、楽器のすぐ横まで近づき、耳を寄せて聴いているかのようだ。逆にいえば、SRH1540がここまで細やかなニュアンス表現をしてくれるのかと、新たな発見があったくらい。「AT-PHA100」との相性は、抜群といえる。なお、ゲインはハイが良好だった

   ◇   ◇   ◇   


このように、機種によって多少相性はあるものの、「AT-PHA100」はどのモデルと組み合わせても総じてイヤホンやヘッドホンの実力を出し切ってくれる、良好なパフォーマンスが確認できた。特にオーディオテクニカ製品、SHURE製品、そしてParterreなどとの相性は抜群だ。それらの製品を使っている人は、是非一度本機を試してみて欲しい。


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