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【特別企画】鴻池賢三・海上忍・折原一也の3氏が体験

連載第3回:評論家3名が徹底討論!体験して分かった「ひかりTV 4K」の実力と魅力

公開日 2014/09/30 11:05 鴻池賢三・海上忍・折原一也(構成:ファイル・ウェブ編集部)
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■4Kコンテンツをネットで配信するメリット

ーー画質に関連した点で言えば、ひかりTV 4K VODは60pにも対応します。

海上 60pの魅力というのは確かにありますね。モータースポーツなど動きの速いスポーツは、フルHD/30pでは全然追従できていないものがありますが、これが明らかに違ってくるわけです。


また、コンテンツによって60p/30p/24pを使い分けて配信できるというのはIPサービスならではの利点ですよね。きっちりフォーマットが固定されている放送波では不可能なことですから。映画はそのまま24pで、ドラマなら30p、スポーツは60pといった具合に最適なフレームレートでコンテンツを配信できるわけです。

鴻池 ブルーレイなどのパッケージメディアでは容量の問題もあって4Kはまだ難しい状況ですし、放送もCSを使っての試験放送が始まったり、スカパー!が来年3月に4Kチャンネル開設を発表していますが、本放送はまだ先のことになります。今回ひかりTVがVODで4K配信を始めるというのは、そういった点でもネットならではの利点と言えますね。IP配信なら気象状況に画質が影響されるという心配もありませんし。

折原 別途でアンテナを立てたりする必要がないというのは大きいですよね。シャープ「UD20」ならひかりTVの4Kチューナーも内蔵していますから、STBですら不要です。

ひかりTV 4K VOD対応チューナーを内蔵するシャープ「AQUOS UD20ライン」

現在行われているトライアル配信で使用している4K対応STB。正式なサービスイン時には小型化などの改良が加えられる予定だという

■「4Kテレビを買ったらひかりTVへの加入はマスト」

ーーコンテンツは約100作品からスタートして順次拡大していく予定だとのことです。

折原 海外ではすでに4K VODを開始しているサービスもあります。つまりコンテンツはすでに存在するわけです。4Kへの流れは世界的なものでもあるので、コンテンツはあっという間に増えるではないでしょうか。

鴻池 パッケージでの4K作品を待っている間にひかりTVに入ってしまってもいいのではないか、と思うほどですね。


折原 少々極端な言い方になりますが、これまでの各サービスのVOD作品も、キラーコンテンツがそれほど多くなかったと言えるのではないでしょうか。しかし、ここに4Kが登場するとなると、キラーコンテンツになり得る可能性は十分にあると思います。個人的にはBDと4Kで同じ作品を見比べたりしてみたいですね。

海上 あとは料金が気になりますね。手軽な値段だったら、映画館に行くよりも家で寝転がって4Kを見ていようか、なんてことになるかも…。

ーー価格などについては現時点(※取材は2014年8月末に実施した)では明らかになっていません。価格やコンテンツなどの詳細は改めて発表されると思われますので、ファイル・ウェブでも随時レポートしたいと考えています。

折原 「NTTぷららだからできること」という点で、スポーツの4K番組にも期待したいですね。2Kではプロ野球、パ・リーグの試合配信を行ったり、プロ野球では過去には3D配信も実施した実績がありますから。もし民放がスポーツを4Kで撮影したとしても、現状では放送できません。そういう意味でもひかりTVでの4Kスポーツコンテンツ配信を期待しています。

ーーお話を伺っていると、ひかりTV 4K VODの質には皆さん好印象を抱いた様子ですね。

折原海上 素晴らしかったですね。本当によかったと思います。

鴻池 4Kテレビが欲しくなりましたね(笑)。

折原 ちょっと大げさですが、「4Kテレビを買ったらひかりTVへの加入はマストでしょう」と言いたくなるくらいです。

ーーなるほど。本日はありがとうございました!

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