<山本敦のAV進化論>第19回

Androidスマホでテレビを“快適に”楽しむ方法

山本 敦

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2014年08月06日

レコーダーのネットワーク視聴や持ち出し視聴、リモート視聴機能を使いこなせれば、現在放送番組のライブ視聴から録画番組のタイムシフト視聴、オフラインでのロケーションフリー視聴まで色んな自由度が広がって、テレビが好きな時に・好きな場所で見られるようになるメリットはとてつもなく大きいだろう。

この5番目の方法固有のデメリットとしては、当然ながらリモート視聴に対応したレコーダーを買わなければならないこと。つまりスマートフォン以外での投資コストが膨らんでしまう。しかしながら、どのみちレコーダーは一家に1台ぐらいあるのが当たり前と考えるなら、買い換え・買い増しの機会にはリモート視聴を含むスマートフォン連携機能が充実している新製品を選んでメリットを享受したいところだ。

では先に保留した4つめ、5つめのソリューションに共通するデメリットについてだが、これは外出時にスマートフォンでLTE回線を使ってリモート視聴する際に「速度制限」が足かせになってくるというものだ。

以前ソニーのBDレコーダーでリモート視聴のテストを行った際に調べたことだが、仮にテレビ番組をLTE回線経由でリモート視聴した場合、ハイビジョン画質/720Pのモードでは1時間に1.47GBのデータ量を使う。

現在大手キャリアが提供するLTEサービスには、1ヶ月間のデータ通信量が7GBを超えると128kbpsに速度制限がかかるものが多い。7GBには720Pで4時間30分みただけで到達してしまうので、これではヘビーユーザーならずとも少し心許ない。

“LITE”系プランの場合はさらにデータ容量制限が厳しくなる

そのため、宅外でもWi-Fiが利用できる環境にいる際にはこまめにWi-Fiへオフロードしながら視聴したほうが良い。あるいは場所を頻繁に移動しながらリモート視聴を使いたいのであれば、「速度制限なし」のWiMAXルーターを併用する手段も考えておくべきだろう。

最後の「SLINGBOX 350を使う方法」については、デメリットの方から先に触れた方が良いと思う。やはり何と言っても「スマホ+BDレコーダー+本機」のセットが必要になるので投資費用が最も大きくなるのがエントリーユーザーにとってはネックだ。しかもSling Playerアプリも有料(Android版はスマホ用、タブレット用ともに1,099円)だ。またSLINGBOX本体はとてもコンパクトだが、自宅に設置場所を確保しなければならない。さらにネットワーク回線使用時の速度制限の課題をどうクリアするかについては本件も同様だ。

SLINGBOX 350をレコーダーと一緒に設置したところ

だがメリットも大きい。組み合わせるBDレコーダーやチューナー機器がネットワーク機能を持っていなくても、スマートフォンによるリモート視聴が活用できるようになる。見方を変えれば、いま自宅で使っているレコーダーなどの機器がSLINGBOXの対応機種であれば、SLINGBOXを買い足すだけで快適な視聴スタイルが手に入れられる可能性が高い。SLINGBOX 350の対応機種一覧はホームページにリストが公開されているので参考にして欲しい。

対応機器との組み合わせであれば、Sling Playerアプリの画面上にリモコンのエミュレーターが表示され、レコーダーのほぼ全ての機能が遠隔操作できるところも画期的だ。転送できる映像は1920×1080画素の1080pフルHDに対応。テレビ視聴ではないが使い方だが、BDドライブで再生しているBDの映像もネットワーク経由で視聴することもできる。

■やっぱりAndroidも周辺機器の活用が快適視聴への近道

Androidスマートフォンには少なくともワンセグ視聴機能が搭載されているものが多いので、有りもののテレビ機能で取りあえずは良しとしている方も多いと思う。

だが今回まとめてみた方法には、それぞれメリットとデメリットがあるものの、周辺機器を積極的に活用することでフルセグ映像の安定受信と画質の向上が期待できるだけでなく、現在放送されている番組以外にも録画番組のタイムシフト視聴ができるようになったり、ユーザーにとっての利便性が向上するものがある。上手に使いこなせれば、今よりもテレビを楽しむ機会が増えるはずだ。スマートフォンに限らず、タブレットの場合も合わせてAndroidで楽しむテレビ環境のクオリティアップを追求してみてはいかがだろうか。

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