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<特別企画>AVINITY連続レポート第1回  HDMI&アンテナケーブル画質編

アンテナケーブルでテレビの画質が激変した! − 独AVINITYのケーブルを検証

2013/09/24 折原一也
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最後に、同じくDMR-BZT9300に録画した同一の番組による比較を行った。バラエティ番組の同じコーナー内の、カメラアングルも照明も変わっていない場面において、録画中にアンテナケーブルを差し替えた。まったくの同一シーン比較ではないが、顕著な違いが顕われるか検証してみた。すると、出演者の着ている純白のシャツの質感が明らか増したのだ。特に襟の折り目や皺が、それまでの平板な表現から、微妙な階調表現で立体的に描写されるようになった。

F端子アンテナケーブルの高級モデルは希有なので、本機は貴重な存在だ

この結果を見たら、アンテナケーブルによる画質向上に疑念を抱いていた筆者でも、効果のほどを認めざるをえない。なお、余談になるが、AVINITYのアンテナケーブルに差しかえると、デジタル放送の音質も明らかに向上した。女性アナウンサーの声の高域のクリアネスや、番組のBGMの奥行き感に注意を払えれば、すぐにその差が体感できるだろう。

■確実な信号伝送を実践することで放送波の画質を向上させる

今回、何度となくアンテナケーブルを差し替え、同一ソースを繰り返し視聴して比較検証を行ったが、AVINITYのアンテナケーブルによる画質向上の効果ははっきりと確認できた。画質が向上した原因として考えられるのは、アンテナ信号の精度の向上だ。従来のケーブルを用いた際には精度の低い信号をエラー訂正により補間して映像化していたのに対し、AVINITYのケーブルを用いた場合は情報を損失することなく正確な信号が伝送できるために、より忠実な映像再現ができていると考えられる。

今回の検証では、壁の中の配線を変更することなく、分配機からテレビやレコーダーのアンテナ端子に接続するまでの短い距離をAVINITYのケーブルに交換したのだが、それでも画質が向上した。今後は、エアチェックの画質を評価したり、高画質テレビでデジタル放送を楽しむ際には、AVINITYのアンテナケーブルがなくてはならない存在になりそうだ。ちなみに筆者は取材後、すぐにこのF端子アンテナケーブルを1本注文した。

テレビへ直接接続してのライブ放送に加えて、レコーダーに録画したコンテンツについても、アンテナケーブルの交換による画質の向上が確認できた

そもそもクオリティにこだわるという概念がなかったF端子アンテナケーブルだけに、その効果を認識できても導入には躊躇するユーザーもいるかもしれない。しかし、長さ1mの「AY-AT-LA1M」であれば、価格も8,400円(税込)だ。4KテレビやBDレコーダーの上位モデルをお持ちの画質にこだわるユーザーなら、放送ソースの画質を向上させるアイテムとして、ぜひ試してみてほしい。

■妥協のなさとC/Pの高さが際立つ高画質ケーブル

画質を担うケーブルの代表であるHDMIケーブル、そして馴染みがないながら確実な画質向上が確認できたF端子アンテナケーブルの両方に共通するのは、妥協のないものづくりをリーズナブルな価格で実現させている点である。ドイツ発のAVINITYはケーブルブランドとしては新興の部類に入る。しかし、HDMIケーブルは同価格帯における新たなリファレンスになり得る実力とバランスの良さを持っているし、アンテナケーブルはこのジャンルの先駆者としてひとつの指標になるはずだ。ぜひ、その画質を実際にその目で確認してもらいたい。

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