【特別企画】創業60周年記念モデルを徹底レポート

マランツのUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「NA-11S1」を山之内 正が聴く

取材・執筆/山之内正

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2013年02月21日

SA-11S3の技術を惜しみなく投入し
まさにフラグシップにふさわしい設計


DLNA1.5準拠のネットワーク再生は、ジッターリデューサーの導入でUSB同様にノイズの影響を効果的に排除し、妥協を排してクオリティを追求している。さらに、対応コーデックにWAV、FLAC、ALACなど主要形式を網羅し、WAVとFLACでは最大192kHz/24bitまでの対応を実現するなど、仕様面でも最先端を行く。この両形式ではギャップレス対応も果たしているので、NA7004からの進化は著しいものがある。これでネットワークプレーヤーの購入をためらう理由はなくなったと考える音楽ファンは少なくないはずだ。

USB以外に同軸と光各1系統のSPDIF入力を積むほか、フロントのUSB-A端子経由でiPod/iPhoneのデジタル入力をサポート。さらにAirPlayにも対応するなど、デジタル接続の充実ぶりは期待を裏切らない。

ノイズ対策の徹底ぶりはディスクプレーヤーを上回ると紹介したが、D/A変換をはじめとするオーディオ回路もフラグシップにふさわしい内容だ。基本的にはSA-11S3と同等の装備と回路構成を採用しており、DACは音質面で有利な電流出力型のDSD1792Aを積む。超低位相雑音のクリスタルを導入してジッターを従来の1/10に抑えたこともSA-11S3と同様だが、クリスタルは2系統のサンプリング周波数に対応するためデュアル構成を誇っている。そのほか、完全ディスクリート構成のヘッドホンアンプ、銅削り出しタイプの出力端子、SA-11S3を上回る大容量電源トランスなど、音質向上に寄与する装備は枚挙にいとまがない。



いよいよNA-11S1の音質をレポート

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