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【特別企画】創業60周年記念モデルを徹底レポート

マランツのUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「NA-11S1」を山之内 正が聴く

2013/02/21 取材・執筆/山之内正
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徹底した検証と未来を見据えたコンセプトを提示して
エポックメイキングなソースプレーヤーがここに完成


■「NA-11S1」コンセプトと投入された技術
ネットワーク再生とUSBオーディオ
どちらも妥協のない設計を追求した


現代のオーディオファンが待ち望んでいたのはまさにこんな製品と思わせる、エポックメイキングなソースプレーヤーがマランツから登場した。ネットワークオーディオのフラグシップかつ60周年記念モデルとしてマランツが世に問うNA-11S1は、今後10年単位で通用するほど明確に未来を見据えたコンセプトを提示する。

マランツの設計陣は、メカニズムを持たないネットワークオーディオプレーヤーのあるべき姿を今回のNA-11S1で明確に再定義して見せた。それは、ネットワーク再生とUSBオーディオをメインとサブではない対等のソースととらえ、どちらも妥協のない設計を徹底することからスタートしている。

本機の開発を担当した(株)ディーアンドエムホールディングスCEエン ジニアリング設計本部、マランツ音質担当マネージャーの澤田龍一氏

本機の回路設計を担当した八ッ橋雅晴氏(右)と、ソフトウェア開発を担当した小澤真氏(左)にもお話を伺った

ノイズ対策を徹底的に施すことで
データ音源の音質を飛躍的に向上


メディアを自ら再生する完結型のディスクプレーヤーとは異なり、ネットワークプレーヤーはつねに音楽信号をNASやパソコンなど外部機器から読み出さなければならない。しかもサーバー側はオーディオ機器とは桁違いのノイズを発生し、音楽信号の純度に深刻な影響を与えかねない。そのリスクを回避するためには、これまでとは次元の異なるノイズ対策を徹底することが不可欠だ。

次ページ徹底したノイズ対策の全貌とは?

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