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[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第10回】DSD、当面どうする? − LPCM/FLAC変換で楽しむ“コツ”を伝授

2012/07/20 高橋敦
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【次善策:その1】DSD→LPCM変換 − 高橋敦のWindows/Mac別おすすめソフト

ではまず、DSDファイルをリアルタイムにリニアPCM変換して再生する機能を備えた再生ソフトを紹介しよう。

Macにおいては、現時点で最強の再生ソフトといっても過言ではない「Audiruvana Plus」がDSD再生にも対応している。有料ソフトだが音質も機能も最高峰であり、買って損はない。15日間のお試し期間も用意されている。

特別な操作は必要ない。FLACなどの普通の音楽ファイルと同じようにプレイリストウィンドウにドラッグ&ドロップして、再生ボタンをクリックすればOKだ。
http://audirvana.com/

何事もないかのようにDSDも再生できちゃうAudirvana Plus様。ディスプレイ部分に「DsF 1bit/2.8MHz [DSD64]」の表示を確認できる

Windowsにおいては「HQ Player」が最有力だ(Linux版も用意されている)。こちらも特別な手順は必要なく、他の種類のファイルを再生するのと同じようにしてDSD再生が可能。こちらも有料だが、30日間のお試し期間で感触を確認できる。
http://www.signalyst.com/consumer.html

HQ Playerは使い初めが少しわかりにくい。「File」メニューから「Library」でフォルダ選択画面を呼び出し、そこで音楽ファイルを含むフォルダを選択して読み込ませる

ウィンドウ中央部にあらかじめ登録したライブラリフォルダが表示されるので、その中から曲ファイルを選んで再生。DSDファイルの再生もしっかり確認できた

そして実は、この2本のソフトには共通の大きな特長がある。これらはDSDネイティブ再生・伝送にも対応しているのだ。なので将来DSDネイティブ対応DACを導入した際にもそのまま使い続けられるのである。あらお得!

Audirvana PlusのDSD周りの設定画面。「DSD over PCM 〜」など、いくつか方式でのDSDネイティブ伝送に対応していることを確認できる

HQ PlayerのDSD周りの設定画面。こちらも「DoP」を含めていくつかの方式に対応済み

次ページ次はDSD→FLAC変換を紹介! “88.2kHz”がDSDファイル変換のカギ?

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