[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域

【第4回】あえて今!「春のヘッドホン祭2012」− 高橋敦の個人的ベスト5を強引に振り返る

高橋敦

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2012年06月08日
去る5月12日に開催された「春のヘッドホン祭り2012」。ヘッドホン業界の動きは凄まじく早く、はるか昔のことに思えるが、実はまだ同イベントが終わって1ヶ月も経っていない。Phile-webでも編集部によるレポートが続々と掲載されたが(ニュースレポート一覧はこちら)、今回も開場時の長蛇の列に象徴されるように大盛況だった。

正直、若干時期を外している感は否めないが、やはりヘッドホン祭りは本連載的に見過ごせないトピックだ。ということで、盛況に終わった同イベントのリマインドの意味も込め、僕が「春のヘッドホン祭り2012」で個人的に気になった製品ベスト5を、あえて今紹介させていただきたい。

【第5位】ヘッドホンアンプ試聴会場

実は今回の祭りで個人的に事前にいちばん注目していたのがこのスペース。案内板を見るだけで気分が高まる

…いやいきなり「製品」という枠から外れているが、これは大きなトピックだ。今回はホールひとつ丸ごとがヘッドホンアンプ試聴会場として用意されていたのである。開催側の狙いや思惑もあってのことだろう。しかしそれも、ヘッドホンファンからの注目が高まっている分野だという前提があってこそ成り立つ。実際、他のスペースと同じように大変盛況だった。

入口直後のニューオプトのブースにはなぜかミクさん。このブースでは他にイカちゃんもお出迎えしてくれていたでゲソ

このスペースでは、各ブランドに用意されていた試聴用ヘッドホンも気になる存在だ。ざっと見渡したところ、ゼンハイザーのHD 800と650、SHUREのSRH1840、AKGのK701あたりが目立った。これらの開放型ハイエンドは、アンプの駆動力を要求し、なおかつしっかりと駆動されたときには素晴らしい音を出す。ヘッドホンアンプのデモンストレーションには、なるほど適している。

【第4位】Jaben「Govibe Mini Box」

「Govibe Mini Box」。金属の質感はiPod classic背面の鏡面ステンレスに似ている。つまりすごくいい感じだ

さて第4位はそのヘッドホンアンプ会場から、Jabenのヘッドホンアンプ「Govibe Mini Box」だ。

一般的にはそれほどはメジャーなブランドではないが、ヘッドホン祭り的には常連のJaben。Govibe Mini Boxは、フリスクケース的なサイズ感の磨き上げられた金属筐体が印象的。その小さな筐体には、3.5mmミニ端子のアナログ入力と出力、充電用のUSB端子しかない。…え?ちょ、ボリュームは?

筐体背面にクリップを装備。このあたりはiPod shuffle/nanoっぽい。胸ポケや鞄のベルトなどにしっくり収まるだろう

…ボリュームはポータブルプレーヤー側で操作するとのことだ。割り切った仕様、だがそれがいい。小さな筐体にボリューム回路を押し込んで各所に無理を出すよりは、ズバっと略してしまった方が音質面での優位があるだろう。

実際、音も素直で好感触。間に挟むことで音声信号が少しだけプッシュされてクリアにもなる。そんないい塩梅の「ひとさじ」を加えてくれる。

さて、いよいよベスト3の紹介…の前に、「主役じゃないのに目立ちすぎだよ!?」と思わされたアイテムを紹介したい。東京サウンドの真空管ヘッドホンアンプ「Valve X/SE」の隣に鎮座していた相棒(プレーヤー)が相当にイカしていた(↓写真参照)。

こちらが主役の「Valve X/SE」。ベースと女性ボーカルの柔軟性に、ピアノの艶やかで穏やかな輝きが印象的だった

その相棒、マランツPMD351。カセットテープとCDの再生機を一体化。写真奥、でかくてキーストロークの深い操作ボタンもステキ

いよいよベスト3発表! 栄えある1位はあの“ユニーク”ヘッドホン

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