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鈴木桂水が「ウォークマンX1000」を全方位テスト − 超一流の画音質と充実の機能

鈴木桂水

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2009年04月17日
ウォークマンのフラッグシップモデルXシリーズが登場した。今回発売になるのは内蔵メモリーが異なる2機種で、「NW-X1060(32GB/実売予想5万円)と「NW-X1050」(16GB/実売予想4万円)となる。それぞれ本体色にブラックとレッドが用意されている。

店頭で販売される本体色はブラックとレッドの2色

強化ガラスを使ったタッチパネルを搭載する

いまどきの携帯音楽プレーヤーとしてはかなり値が張るが、音楽だけでなく、ワンセグ、FMチューナー、各種動画再生、ワイヤレスLAN内蔵、YouTube再生機能、ノイズキャンセリング機能、デジタルアンプ搭載等々…という、じつに盛りだくさんの機能を凝縮している。

まず本体デザインから見てゆこう。鉱物をイメージしたという本体は側面に特殊な焼き付け塗装を施すことでザラっとた感触を演出する。約98gの本体は手にすると適度な重量感があり、まるで鉱物のカットスライス標本を手にしているような感じがする。さしずめブラックは「鉄電気石」、レッドは「石榴石」だろうか。隔週で発売される付録付きの鉱物百科事典などに、つい飛びついてしまう筆者のような人にはたまらないデザインだ。

上部には操作ボタンを配置。筆者はこの位置では使いづらいと感じた

NC機能のON-OFFスイッチなどを側面に配置。鉱石のような処理が施されている

ホールドボタンは背面にある。大きいのでとても使いやすい

ちなみにソニースタイル限定商品として「アイスブラック」もある。こちらは側面をザラツキ塗装ではなく、アルミフレームへの光沢メッキ仕上げになっており、表面を入念に磨き上げたというスペシャルモデルになっている。

ソニースタイル限定のアイスブラック

今回はNW-X1050の最終試作モデルで、使い勝手の部分と動画再生能力に重点を置いてテストした。ディスプレイは3型 WQVGA(432×240ドット)のタッチパネル式有機ELを搭載する。10,000対1という高コントラストにより、これまでの携帯音楽プレーヤーとは一線を画す高画質での動画再生を実現している。輝度に不足はなく、日中の電車の中でも内容を確認できた。夜景のシーンを暗い室内で再生すると、締まりのある黒に、鮮やかな照明がきらびやかに輝き、小さいながらも豊かな表現力を備えている。

有機ELの美しい画質。実物はもっと鮮やかだ

A820との比較。やはり3型だと見やすい

音楽再生はMP3/WMA1/ATRAC/ATRAC Advanced Lossless/リニアPCM/AAC/HE-AACに対応する。フラッグシップモデルとあって機能も奢っている。同社の高級AVアンプにも搭載されているフルデジタルアンプ“S-Master”を、ついにウォークマンに搭載した。独自のD/A変換技術により音の歪みや音質劣化、各種ノイズを最小に抑えることで、原音に忠実な再生を可能にした。

アナログアンプに比べ入り口から出口までデジタル処理をするフルデジタルアンプは、音質の劣化が少ないのが特徴

周囲の雑音を軽減するノイズキャンセリング機能(以下NC機能)は、従来のアナログ方式ではなく、より静音性の高いデジタル方式を採用。カタログには「周囲の騒音を約98.0%カットする」とある。

ウォークマン用のポートを搭載するので、これまでのアクセサリーも使える

表面は映り込みがするほど滑らか

地下鉄の車内で旧機種と新機種のNC機能を比較テスト!

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