10月末まで導入サポートキャンペーンを実施

ディップ、中小企業も手軽に導入できるRPAサービス「コボット」。人材派遣会社向けからスタート

PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
2019年08月28日
■中小企業ではRPAの導入が進んでいない

ディップは、中小企業向けの次世代型RPAサービス「コボット」を開発。第一弾として、人材派遣会社の業務に特化したサービスの提供を9月2日から開始する。

ディップ(株)取締役 兼 COO 岩田和久氏(右)と執行役員 AI・RPA事業部長 三浦日出樹氏

RPA(Robotic Process Automation)は、パソコンの入力作業など、これまでホワイトカラーが手作業で行ってきたルーティンワークなどの定型業務を、ロボットが代行して自動化するもの。社会問題となる少子高齢化に伴う人材難や労働力不足を解消する手段として期待を集めている。

同社執行役員 AI・RPA事業部長 三浦日出樹氏は「ここ2、3年でRPAの導入が進んでいるが、それはあくまで大企業が中心。人材不足が切実な課題として突き付けられている中小企業にとってはハードルが高く、導入が進んでいない」と説明する。

今回、発表された「コボット」は、そうした課題の解消を目指したものだ。RPAサービスは“高価”“むずかしい”といったイメージが強いが、「本当に誰もが使えるものを提供していきたい」と訴える。同社では、品質を落とすことなく、誰でも、手軽に、すぐに導入できるできるサービスを目指し、新サービス「コボット」を“FAST RPA(ファストRPA)”とネーミングした。

■月額費用のみで10万円を切る価格を実現

中小企業への導入のハードルを引き下げたコボット。従来のRPAサービスとの比較では、開発費用、ツール代、保守人員費などの導入コストは不要。月額費用のみで、しかも、30〜40万円の価格が珍しくない中で、10万円を切る価格設定を目安として示した。10月末までの申し込みには、月額費用が3ヶ月無料になる「導入サポートキャンペーン」を展開する。

数ヶ月以上にわたる業務分析工程を経て、独自ロボットを開発していた導入プロセスは、あらかじめ業務に対応したロボットを事前に開発することで、即日〜数週間での導入を可能にした。

三浦氏は多発する“野良ロボット問題”を指摘する。「担当者が辞めたり、多忙でメンテナンスができなかったり、RPAを導入したが稼働していないとの話をよく聞く。コボットでは保守サポートを標準化し、RPA管理システムにより、遠隔24時間365日のサポート体制を実現した。導入後の安定した稼働を担保している」と野良ロボット問題を駆逐する安定稼働の実現をアピールする。

発表会では、「ヒトVSロボット!スピード転記対決」と銘打ち、ディップの熟練スタッフとコボットが対決。エクセル上から求人媒体へ、データを転記する作業が競われた。結果は、熟練スタッフが1件の転記に要した時間が1分54秒。この間に、コボットは5件の転記を完了。スピードのみならず、入力の正確性や日々作業する上での心理的安全性を考慮するとその差は歴然。

発表会では、ディップの熟練スタッフとコボットがスピード転記対決

エクセル上から求人媒体へデータを転記する作業では、単純なスピード面のみの比較で5倍の効率化を実証した

求人情報サイト「バイトル」「バイトルNEXT」「はたらこねっと」を事業展開するディップでは、労働力の総合商社(Labor force solution company)への進化を掲げ、労働市場における諸問題を解決するために「AI・RPA事業」を立ち上げた。その第一弾として打ち出した新サービス「コボット」。「まずは派遣会社1,000社へ導入する」と意気込む三浦氏。「今後、さまざまな業種・業務に広げていく。業種・業務特化型のリーズナブルな価格のサービスとして、RPAの波を広げていきたい」と力を込めた。

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