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「Microsoft Teams」向け

PC/スマホで固定電話番号が使える通話サービス「UniTalk」、マイクロソフトとソフトバンクが8月提供

公開日 2019/06/17 17:02 編集部:成藤 正宣
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日本マイクロソフトとソフトバンクは、次世代コミュニケーション分野で戦略的パートナーシップの締結を発表。両社共同の新サービスとして、「Office 365」のコラボレーションツール「Microsoft Teams」の定額音声通話サービス「UniTalk」を、8月1日より提供開始する。

マイクロソフトとソフトバンクが提携し、定額音声通話サービス「UniTalk」を提供する

UniTalkは、Microsoft Teamsのユーザーごとに固定電話番号を割り当て、1番号あたり月額800円(税抜)にて国内通話の発着信が行えるというサービス。日本国内におけるMicrosoft Teams向け音声通話サービスの提供は、今回が初めてとなる。なお、別途初期費用1,000円(税抜)やユニバーサル料金、Office 365ライセンス料等が発生する。

PC/タブレット/スマホで、同じ固定電話番号による通話が可能

通信においては、Microsoft Teamsのクラウド基盤とソフトバンクの電話網を直接接続し高度なシステム連携を行うため、既存のIP通話サービス等にくらべ非常に高い品質で音声通話サービスが提供できるとしている。

PC/タブレット/スマートフォンなど様々な端末で、同一の電話番号での発着信を行うことができ、電話回線の引き込みや宅内工事が不要のため、設備運用/管理のコストを大幅に軽減できるのが利点。

また、「03」「06」など市外局番から始まる番号が利用できるため、顧客対応や社外からの問い合わせなどに地域性のある固定電話番号を使いたい、という企業のニーズにも応えられる点も強みとしている。

本日行われた発表会では、日本マイクロソフト平野社長が両社のパートナーシップ締結の経緯から説明。平野氏は「次世代コミュニケーションツールを普及させていくにあたり、両社が互いをベストパートナーであると判断した」と述べた。

日本マイクロソフト 平野拓也氏

サービスのベースとなるMicrosoft Teamsについては、チャットやビデオ通話、WordやExcel、PowerPointなどオフィスファイルの閲覧/編集など多様な機能を内包し、さまざまな地域/規模の企業に採用される「Microsoft史上最速で成長するプラットフォーム」と紹介。「社内コミュニケーションの量/質を改善する」「組織改編などの変化に柔軟に対応できるインフラ」「“継続的な改善” を実現するためのAI分析」といったイノベーションを促進する要素を兼ね備えるプラットフォームとアピールした。

ソフトバンク代表取締役副社長 今井氏は本サービスについて、「キャリアとしての経験値と新しい技術をミックスし、働き方改革という世の中の需要に応じて展開できるサービス。日本マイクロソフトとUniTalkとのコラボレーションにより、グループを上げて新しいマーケットを創出していく」と語り、販売目標を「100万契約」と立て、具体的な時期は未定としつつも“早期に”実現したいと語った。

ソフトバンク 代表取締役副社長 今井康之氏

前述の通り、サービスインは8月1日を予定しており、その後10月には国際通話やナンバーポータビリティへの対応などを予定する。また、マイクロソフトのAI「Cortana」を利用した自動翻訳機能やコールセンター向けの自動音声応答、5Gへの対応など機能拡充を図っていくとのこと。

国際通話やナンバーポータビリティの他、AIを活用した音声応答など機能拡充にも取り組む予定

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