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存在感を増すCESでのカメラメーカー

【CES】会田肇の新製品レポート<デジカメ編> 349ドルのAndroidミラーレスなど注目機多数

公開日 2013/01/15 14:44 会田肇
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「MX-1」を正面から見る限り、昭和30〜40年代を彷彿させる懐かしいデザインで、ボディ上下には本物の真鍮製パーツが使われているというから驚きだ。しかもご丁寧に天面には真鍮製であることを表す「BRASS」の刻印もある。背面に回ると、いかにもありがちな現代風デジカメのデザインとなってしまうのが残念だが、一定の需要は見込めそうな印象だ。

MX-1

背面の様子

センサーは1/1.7型の有効1,200万画素裏面照射型CMOSを採用。最高感度はISO12800で、RAW記録にも対応する。レンズは28-112mm相当でF1.8-2.5の4倍ズームレンズ。日本での発売は未定とのことだが、アメリカでは2月にも499ドルで発売される。

一方、家電メーカー系では、パナソニックとソニーがコンデジ系で新製品を発表した。パナソニックが発表したのは、超薄型ボディを実現した「LUMIX XS1」をはじめとする7モデル。この中でも最も目を引いたのが、新デザインコンセプトを持つ「XS1」だ。ボディ上部には印象的なラインが施され、カラーはレッドのほか、ホワイト、ブラックがラインナップされる。ズームは光学5倍で、薄型ボディはポケットにも楽に入るサイズだ。価格も122.99ドルと手頃なのが良い。日本で登場すれば人気が出そうな雰囲気を感じる。

LUMIX XS1

背面の様子

タフネスボデイを備えたモデルは「LUMIX TS5」と「LUMIX T25」がラインナップされた。見慣れたデザインながら「TS5」は水深13m、「TS25」は同7mまで強化。「TS5」についてははNFC対応のWi-Fi機能を搭載し、1080/60pのフルHD動画記録モードも備えた。防水型高機能モデルとして支持されるだろう。

LUMIX TS5

LUMIX T25

その他、20倍の高倍率ズームとWi-Fi機能を備えた「LUMIX ZS30」、光学20倍ズームながら価格を抑えた「LUMIX ZS25」、他にローエンドのCCD搭載モデルなどがラインナップされた。

LUMIX ZS30

LUMIX ZS25

ソニーが発表した「Cyber-shot」は全5モデル。光学26倍のブリッジモデル「DSC-H200」は有効2,010万画素のCCDを備え、モニターも見やすい3型サイズとした。デザインが洒落ている防水防塵型デジカメ「DSC-TF1」は、10m防水機能を備え、水中に30分沈めても動作する耐久性の高さが魅力だ。その他、エントリーモデル3モデルを用意した。

デジタルカメラに関して、アッと驚くような新製品には恵まれなかったが、カメラメーカーにとって、着実にCES内での位置づけがはっきりとしてきたのは確か。一時はアメリカでのカメラショーが消えてしまうのではないかと危惧する声もあったが、これでようやくカメラの新製品も迎えるステージが出来上がった。今後の広がりにも期待したい。

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