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中国発の新進オーディオブランド

ナイコム、「ZiiGaat」ブランド製品を取扱開始。第1弾はハイブリッドイヤホン3機種

公開日 2025/06/06 10:27 編集部 : 伴 修二郎
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ナイコムは、中国発のオーディオブランド「ZiiGaat」製品の取り扱いを開始。第1弾モデルとしてハイブリッドイヤホン「Arcanis」「Odyssey」「Lush」の3機種を6月13日より発売する。ラインナップの詳細と価格は以下の通り(表記いずれも税込)。

・「Arcanis」62,700円
・「Odyssey」36,850円
・「Lush」28,600円

ZiiGaatは、音楽とテクノロジーの融合を追求すると謳う中国発の新進オーディオブランド。「革新と共創」をコンセプトに、個性あるサウンドと高い技術力を兼ね備えた製品を開発しており、専門エンジニアや音響チューナーが手がけるプロダクトによって「リスナーの感性に深く響く体験を提供する」と謳っている。

2DD+5BA搭載イヤホン「Arcanis」

Arcanisは、10mm径のPET振動板を採用したダイナミックドライバー×2基と、Knowles製バランスド・アーマチュア(BA)ドライバー×5基を搭載するハイブリッドイヤホン。プロフェッショナルレベルのパフォーマンスを追求して設計したモデルとしている。

「Arcanis」

2基のダイナミックドライバーは、アイソバリック校正で組み合わせることで歪みを抑えながら出力と効率を最大化し、サブウーファーのような重低音を再生するとのこと。また20Hzで9dBのパワフルな出力によって、量感だけでなく深みと質感にも優れた低域を提供するとしている。

中高域にはKnowles社製のBAドライバーを全5基採用。そにうち低中域には「Knowles 32873」を2基搭載し、ダイナミックドライバーとの自然なつながりを生みだすとしちえる。

中高域には「Knowles 29689」を2基搭載してフルレンジでカバー。そして高音域には「Knowles 33518」を備えることで、繊細な高域ディテールを描き出すという。この帯域ごとに最適化された複数のBAドライバーを用いることで、低歪みでの高出力を実現し、より解像度の高い音響体験を可能にすると説明する。

上述したドライバーを4ウェイ・パッシブクロスオーバーネットワークにて最適化することで、各ドライバーが担う周波数帯域を明確に分離。250Hzでクリーンにカットされた独立した低域、膨らみのないフラットな中域、そして自然なカーブを描く高域によってミュージシャンやエンジニア、原音忠実性を求めるオーディオファンにも理想的なイヤホンと説明している。

医療グレードの樹脂を3Dプリントしたシェルを用いており、フェイスプレートはひとつひとつ手塗りで仕上げられている。また組み立てもすべて手作業で行われ、音質や外観、パッケージを含めた徹底した品質検査を経て製品出荷がなされている。

イヤホン接続端子は2pin(0.78mm)コネクタ、ケーブル接続端子は3.5mmステレオミニプラグを採用する。ケーブル長は約1.2m。再生周波数帯域は20Hz - 20kHz、インピーダンスは12Ω@1kHz、感度は106dB/1mW(1KHz)。本体質量は約30g。付属品として、イヤーピース2種を4ペアずつ、イヤホンケースを同梱する。

1DD+3BA搭載イヤホン「Odyssey」

Odysseyは、低音域用に10mm径ダイナミックドライバー×1基と、中高域用にKnowles社製のBAドライバー「RAF 32873」を2基、高音域用にKnowles社製のBAドライバー「RAD 33518」を1基搭載。豊かな低域と透明感のある中高域を両立することで、あらゆる音源に対応できる高解像度な再生を実現するとアピールする。

「Odyssey」

ダイナミックドライバーは、ZiiGaat独自の「トポロジー・ダイアフラム」を採用。ナノ粒子を重ねた構造により振動板表面に複雑な「地形模様(トポロジー)」を形成し、これが音の拡散を最適化することでスピード感とパンチ力を両立しながら、余韻をしっかりと保った低音を生み出すという。

中音域用のBAドライバー「RAF 32873」では、自然な音色でボーカルや楽器を立体的に表現し、高い解像度とクリアな定位を実現。高音域用の「RAD 33518」では滑らかで伸びやかな高音を再現し、空気感や微細なニュアンスまで逃さずに再現するとしている。

サウンドチューニングは、ZiiGaatブランドが定めるチューニング基準に沿って綿密な設計が施されており、低音域は量感とタイトさを両立し、中音域は色付けのないニュートラルなチューニングで自然な表現力を発揮、高音域は人の聴感特性に基づき、解像度と聴き心地を両立するバランスに仕上げたと説明している。

Arcanisと同様、医療グレードの樹脂を3Dプリントしたシェルを用いており、フェイスプレートはひとつひとつ手塗りで仕上げられた。組み立てもすべて手作業で行われ、出荷前に徹底した品質検検査も行っている。

イヤホン接続端子は2pin(0.78mm)コネクタ、ケーブル接続端子は3.5mmステレオミニプラグを採用する。ケーブル長は約1.2m。再生周波数帯域は20Hz - 23kHz、インピーダンスは18Ω@1kHz、感度は104dB/1mW(1KHz)。本体質量は約30g。付属品として、イヤーピース2種を4ペアずつ、イヤホンケースを同梱する。

1DD+4BA搭載イヤホン「Lush」

Lushは、低音域用に10mm径ダイナミックドライバー×1基、中高域用と高音域用に独自開発のBAドライバーを2基ずつ搭載。カラーバリエーションはSilverとSilver Blueの2色をラインナップする。

専用設計のPETダイアフラム採用ダイナミックドライバーでは低域再生を担当するサブウーファー構成を採用しており、20Hzで9dBの出力を実現することで迫力ある重低音と豊かな低域の質感を提供すると謳う。

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「Lush」Silver
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「Lush」Silver Blue

また、ウーファーのクロスオーバーは200Hzに正確に設定されていることで、過度な低域の膨らみを防ぎながら中高域の明瞭さとニュートラルな音質を維持するとしている。

中音域にはカスタム複合型フルレンジBAドライバーを2基使用し、200Hz - 1kHzの帯域を極めて明瞭に再現するとのこと。高域にはカスタム設計のデュアル・トゥイーターシステムを搭載することで、超高域の微細なニュアンスを正確に捉え、ピークやディップのない自然で統一感のある高音域再生を実現するという。

上述のドライバーを3ウェイ・パッシブクロスオーバーネットワークにて最適化。各ドライバーに最適な周波数帯を的確に割り当てることで、力強くも俊敏な低音、ナチュラルで色づけのない中音域、そして繊細かつシャープすぎない高音域を実現し、音楽制作者の意図をそのまま耳に届ける本格派のサウンドチューニングを施したという。

筐体は医療グレードの樹脂素材を使用した3Dプリントにより一つ一つ丁寧に製造。フェイスプレートはすべて手作業で塗装されている。ほか出荷前には個別にサウンドチェックと品質検査を実施している。

イヤホン接続端子は2pin(0.78mm)コネクタ、ケーブル接続端子は3.5mmステレオミニプラグを採用する。ケーブル長は約1.2m。再生周波数帯域は20Hz - 25kHz、インピーダンスは17Ω@1kHz、感度は103dB/1mW(1KHz)。本体質量は約30g。付属品として、イヤーピース2種を4ペアずつ、イヤホンケースを同梱する。

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