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設備点検や製造ラインの作業現場での活用を想定

KDDI、スマホ撮影した8K映像をライブ伝送できる世界初の遠隔作業支援システム

公開日 2021/03/25 17:59 編集部:小野佳希
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KDDI総合研究所は、スマートフォンで撮影した8K映像のライブ伝送が可能な遠隔作業支援システムを世界で初めて開発したと発表した。「VistaFinder Mx」として、2021年8月以降に発売を開始する予定だという。

利用イメージ(設備点検)

設備点検や製造ラインの作業現場のように、微細な情報のやり取りが必要となるケースでの使用を想定。8K映像の表現力を駆使した遠隔からの支援が可能になるとしている。また、作業者(送信)側はスマホレベルの小型・軽量な機器で実現され、作業者の負担なく、遠隔支援との併用による正確な業務遂行が可能な点もメリットだと説明している。

8K映像送信システムに、超高速5G伝送の特性に最適化した送信制御と、過負荷を抑制するための負荷制御を導入。これによって受信映像の品質低下と遅延増大を抑えるとともに、安定した8K映像伝送を実現したとのこと。これにより、作業者はスマホを装着するだけで、現場の微細な状況を8K映像として遠隔に中継できる。

指示者(受信)側は、PCで8K映像を視聴するが、8Kディスプレイを内蔵しない安価なハードウェア環境においても、デコード処理や注目領域の高精細表示処理をGPU内部で完結させることにより、8K映像の特長を活かした細部の確認が可能だという。

KDDIでは、コロナ禍を起因としたニューノーマル時代を迎え、特に作業現場のDXに対するニーズがますます高まっていると説明。送信制御や負荷制御の研究成果を、KDDI総合研究所で開発するMPEGライブラリMP-Factoryや遠隔作業支援システムVistaFinder Mxで実用化することで、社会インフラの保全ならびに強靭性確保に貢献していくとしている。

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