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スマホブラウザから手軽にアクセスできる配信サービス

アイ・オー、“音声特化”の配信サービス「PlatCast」を開始。スポーツ実況や通訳などの活用を想定

2020/01/22 編集部:成藤 正宣
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アイ・オー・データ機器は、音声特化型の配信サービス「PlatCast」を、本日1月22日より正式にサービス開始する。2018年10月からプレリリースとして実証実験を重ねていたサービスが、今回一般向けに正式リリースとなったかたち。

「PlatCast」で使用される配信キットの例

同社が貸し出す配信キットからクラウドサーバーに送信した音声を、スマホのブラウザから聴くことができるというサービス。配信キットは1chあたり税抜30,000円からレンタルが可能で、設定用のSIM入りタブレット、ミキサー、ヘッドセットなど音声配信に必要なものが一通り同梱。同社から指定の場所に配送され、会場にて電源さえ用意すれば配信環境を整えることができる。

1chあたり30,000円〜で申込みが可能で、配信キットと配信用サーバーがセットで貸し出される

聴取側のスマホには専用アプリは不要で、配信側から発行されるQRコードなどから配信アドレスにアクセスし、スマホ標準のブラウザですぐさま聴取を開始することが可能。データ通信量も1時間あたり約0.04GB(YouTube動画換算でフルHD解像度約1分10秒に相当)と、聴取側の通信量負担も抑えられるとしている。

配信キットはコンパクトなケースに収められて配送される

なお、現時点のバージョンでは配信から聴取までに約3秒の遅延が発生するが、今年春を目処にサーバー側へ新技術を導入し、遅延を約1秒以下まで抑え込んだ新バージョンを導入する予定とのことだ。

同社では本サービスの活用先として、スポーツ実況/解説の観客への配信、学会での同時通訳、美術館での作品解説など様々な場所を想定している。

昨日行われたプレス向けイベントでは、PlatCast実証実験にも協力したラジオDJのやまだひさし氏、スポーツビジネスに携わる(株)Now Doの鈴木良介氏が登壇し、実際に本サービスをスポーツ大会に導入した感触について言及。

ラジオDJのやまだひさし氏、(株)NowDoの鈴木良介氏らが、実証実験でのPlatCastの効果について語った

鈴木氏は「フットサル大会での実証実験では、試合中だでけなく試合前/ハーフタイムにも、ルールの解説、スポンサー広告、選手や監督の生の声といったバリエーション豊かな内容を観客へ直に届けることができ、特に初観戦の方からの満足度が高められた」、やまだ氏は「一般的な実況/解説で言及できないような細かい部分も、副音声的に届けることができるのが面白い」と、それぞれサービスに大きく期待を寄せていた。

従来の実況/中継には盛り込みづらい、細やかな情報もダイレクトに観客へ届けられる点が評価されていた

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