製品の特徴と誕生の背景を訊いた

<IFA GPC>ゼンハイザーのAMBEOサウンドバーはソニーとも連携。開発者が語る「革新」の中身

山本 敦

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2019年04月28日
今年はドイツの首都・ベルリンで、9月6日から11日までの6日間開催される、世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2019」。そのプレイベント「IFAグローバル・プレスカンファレンス」がスペイン・セビージャで開かれた。ゼンハイザーは、独自開発の立体音響技術「AMBEO(アンビオ)」を搭載するプロダクトの“第4弾”となる、5.1.4ch対応のサウンドバー「AMBEO Soundbar」を展示。5月に発売が迫る新製品が誕生した背景を、ゼンハイザーのキーマンに聞いた。

5月に発売されるゼンハイザーの5.1.4ch対応サウンドバー「AMBEO Soundbar」

■5月に2,499ユーロでドイツなど4ヶ国から発売開始

AMBEO Soundbarはホームシアター向けのオブジェクトオーディオに対応する一体型サウンドバーだ。ゼンハイザーが初めてコンシューマー向けに商品化するサウンドバーでもある。5月から発売される地域はドイツ/オーストラリア/英国/アメリカの4ヶ国。以降、中国、欧州とアジアの各国に展開を予定する。日本でも発売されることになりそうだ。価格は2,499ユーロ(約31万円)。

本体に付属するリモコン

本機の詳細についてはIFA GPCの会場で、AMBEOプロジェクトのディレクターであるUwe Cremering氏と、AMBEO Soundbarの商品企画を担当するMaximilian Voigt氏に聞いた。まずは商品の概略を整理しよう。

AMBEOのプロジェクトリームのディレクター、Uwe Cremering氏に商品のコンセプトを聞いた

新製品の詳細を説明してくれたゼンハイザーのMaximilian Voigt氏

本機はシングル筐体のサウンドバーで、別途サブウーファーを用いることなくレンジの広いサラウンド再生が楽しめる。サブウーファー用のプリアウトも備えているので、任意の製品をつなげる拡張性も持たせた。

ソース入力はeARC対応のHDMIが1基のほか、HDMI入力を計3基、パススルー出力対応のHDMIを1基搭載する。光デジタル入力は1基、アナログ音声入力は1基。

本体背面の入出力端子。HDMIは入力3/出力1

フロントパネルのインジケーターにAMBEOの切り替え、HDMI端子の選択状態などが表示される

本体には全部で13基のスピーカーユニットを搭載して、5.1.4chの立体音響を単体で再現できる。スピーカーユニットの構成は4インチのウーファーが6基、1インチのドームトゥイーターが5基のほか、3.5インチのハイトスピーカーが2基という組み合わせになる。

本体の左右に高さ方向の成分を再現するハイトスピーカーを搭載

Wi-Fi、またはイーサーネットによる有線でのネットワーク接続にも対応する。ホームネットワークにあるNASに保存した音源を再生したり、グーグルのChromecast built-inに対応していることから、スマートスピーカーと連携してSpotifyやYouTube Musicなどの音楽配信サービスのストリーミング再生も楽しめる。BluetoothはAAC/SBC対応。

オブジェクトオーディオのコーデックはドルビーアトモスのほかDTS:Xに対応する。ゼンハイザーのAMBEOは、2015年に産声をあげた当初は「Sennheiser 3D Immersive Audio」と呼ばれていた。その技術の土台になっているのは、MP3を開発した欧州最大の応用研究機構に属する研究所、フラウンホーファーIISによるオブジェクトオーディオ対応の立体音響技術「MPEG-H 3D Audio」だ。

■ソニー独自の「360 Reality Audio」との互換性も

MPEG-H 3D Audioは、中国と韓国では一部デジタル放送のサラウンドコンテンツに採用が決まっている。また年初にCESでソニーが発表した新たな音楽体験プラットフォーム「360 Reality Audio(サンロクマル リアリティ オーディオ)」(関連ニュース)とも互換性がある。AMBEO Soundbarは今後、Deezer、nugs.net、Qubuz、TIDALなどの音楽配信サービスから提供される予定の、360 Reality Audio対応音楽コンテンツを受け、立体サラウンドが楽しめる一体型スピーカーということになる。

「AMBEO Soundbar」をセットアップ

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