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放送開始の認知も約4割に留まる

新4K8K衛星放送の視聴経験者はまだ約5%。A-PABが最新の市場動向発表

公開日 2019/04/03 15:36 編集部:小野佳希
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一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)は、2019年3月時点での最新の4K8K放送市場動向調査結果を発表。4Kや8Kという言葉の認知率は高止まりしているものの、新4K8K衛星放送が開始したことを知っていた人が4割弱に留まっていること、新4K8K衛星放送を見たことがある人も5.3%に留まっていることなどを明かした。

「4K」という言葉を9割近くの人が知っている( “気がする” を含む)と回答しており、2017年7月以降高止まりしているとのこと。また、「8K」という言葉の認知率も今回調査で7割を超え、「世の中に徐々に浸透してきている状況が伺える」とした。

4Kや8Kの言葉の認知率は高い

昨年12月から新4K8K衛星放送が始まったことを知っていた人は、全体では4割弱。新4K8K衛星放送の視聴にはチューナー内蔵テレビもしくは4Kテレビとチューナーが必要であることを知っていた人も4割弱となっており、「引き続き理解浸透を図る必要がある」とした。

新4K8K衛星放送が開始していることの認知は4割弱

新4K8K衛星放送の視聴経験があると回答した人は5.3%と、まだ少ない状況。視聴方法としては電気店の店頭が最も多く6割を超え、次いで自宅の4Kもしくは8Kテレビが約3割と続いている。

新4K8K衛星放送を見たことがある人は約5%

一方、新4K8K衛星放送を視聴した人の8割以上が「放送に満足できる」と回答。「非常に満足できる」が34.6%、「まぁ満足できる」が49.4%という回答だった。

新4K8K衛星放送視聴経験者の満足度は非常に高い

4K(8K)テレビ所有者は全体の7.8%。欲しい人は35.7%で、テレビ所有者と “欲しい人” を合わせると4割を超える。新4K8K衛星放送への関与が高いほうが4K(8K)テレビを欲しい人の割合が高く、新4K8K衛星放送を視聴したことがある人たちでは7割近くの人が4K(8K)テレビが欲しいという回答結果となっている。

4K(8K)テレビの所有者は全体の約8%

4K(8K)テレビ非所有者のうち、いずれ購入予定と回答した人は約3割で、7割は購入予定なしと回答。購入予定がない理由として、テレビにお金を使いたくないということや、価格が高いということが上位にあがっている。

4K(8K)テレビの購入予定は2%

4Kチューナー内蔵テレビの所有者は3.1%、4K対応テレビの所有者は4.4%。4K(8K)対応テレビ所有者のうち、すでにチューナーを設置済みの人は1割強に留まっており、いずれかの方法でこれから対応する予定の人は、設置済みの人を含めて約6割だった。A-PABでは「チューナー導入促進に向けて取り組んでいく必要がある」としている。

これから新4K8K衛星放送に対応する予定の人は設置済みの人を含めて約6割

その一方で、4K(8K)テレビ所有者のテレビへの満足度は9割近くと満足している人が非常に多くなった。満足理由としては「画質のきれいさ」を挙げる人が最も多く4割を超え、「新4K8K衛星放送の番組が魅力的」と回答した人も2割弱いた。

4K(8K)テレビ所有者のテレビへの満足度は非常に高い

なお、A-PABでは新4K8K衛星放送開始から4ヶ月が経過しての状況などを説明する発表会を開催。推進キャラクターを務める深田恭子さんも登場するなどした。こちらの模様は追ってレポートする。

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